ひとひら

乙女ゲーム作品中心に雑食。男女カプ大好き。

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SNOW BOUND LAND アージェルート感想

アージェ (CV:小野友樹)

まずはSBLのツンデレ担当のアージェから！

パーティの中で唯一の戦闘要員。
剣士ということもあって、戦闘シーン多めでかっこよかったです！

プレイ前からの予想通り、プレイ後もやっぱり私の中でアージェが最愛キャラになりました！
ツンデレケンカップル好きには本当にたまらないと思います…！
アージェ×ゲルダちゃん可愛過ぎる！！久々にこんなに萌え転がったかも。

以下、ネタバレ含んだ感想。所々台詞抜粋もあるので注意！

アージェは、ゲルダ達の村に住みついた旅人ですが、既にゲルダ達とは割と親しげな感じでした。
まあツンデレさんなのであんまり素直じゃないけれど(笑)
できれば、出会う場面もちゃんと見たかったなあとも思います。

魔法の鏡の欠片の影響で、アージェは自分の意志ではないことを口走ってしまう呪いにかかります。
常にそういう状態なわけではなくて、ときどきそういう状態になる感じかな。

呪いのせいで自分の意志ではないことを言ってしまった時は、アージェがすぐに「これは違う…！」と訂正してくれることがほとんどですが、それでも「あれ？これは本心？それとも呪い？」と周りが振り回されることが多いです。

特に、ゲルダがアージェに恥ずかしい台詞言われた時とかね！呪いのせいではなく無意識に嬉しい台詞言ってくれることもあるので、振り回されて意識しちゃうゲルダちゃん可愛い。
呪いのせいで恥ずかしい台詞連発してくるので、アージェ自身も序盤の方からわかりやすく照れてくれます。本当、良い意味であざとい！(笑)

でも、あくまでも実際に言うつもりなかったことを口走ってしまうことがあるという呪いなので、少しはそう思っていたけど実際に言うつもりはなかったという場合もあるんじゃないかなと感じました。特に序盤の方の恥ずかしい台詞とか。

ゲルダへの想いをはっきり自覚するまでは、恥ずかしい台詞を何度も口走ってしまってゲルダとお互いに照れ合ったりしてて可愛い。

しかし、アージェがゲルダへの想いをはっきりと自覚してからは、呪いのせいで罵詈雑言のオンパレードになってしまいます。不憫…！
何よりかわいそうなのはゲルダですね…。

でもゲルダは、どんなにアージェに酷いことを言われても、ショックを受けつつもめげずに健気にアージェのことを想い続けていて、本当に良い子で可愛いです…！凄く応援したくなる健気さ。

攻略キャラ視点も割と多めなので、アージェ→ゲルダな描写も丁寧なんですが、ゲルダ→アージェな描写も丁寧だなと思いました。
自分の想いに気付くのも告白もゲルダからというのもあって、ゲルダの片想い描写が一番丁寧というか、一番強く感じたルートです。

ゲルダがフィネに後押しされて、アージェに告白する決意をする一方、同じ頃アージェは、ようやくゲルダへの想いをはっきりと自覚します。

（【約束】なんて言葉じゃ片付けられないくらい、あいつが大きな存在になりつつあること）
――ゲルダのことを真剣に想ってる奴に守る役を任せろって言われて、誰が譲るかと口走りそうになったこと。
（こんな形で気づかされることになるなんてな。でも、俺には……あいつのことを一番に考えてやる余裕も度量も……ない）

そしてアージェは、ゲルダに告白されて「おまえのことを特別な存在だと思えてるのは確かだ」と言うものの、アージェには、10年以上前に行方不明になった兄を探し出して家族のもとへ連れ帰るという目的があるので、それを果たすまでは大事な人を作れない、とゲルダの告白をやんわり断ってしまいます。

「だから逆に、怖いんだ。故郷以外に帰るべき場所ができたら。その人の下にずっといたいって思えるような特別な相手ができちまったら。……俺は旅をやめたくなるかもしれない。兄貴を探すことを、諦めちまうかもしれない。……そう、思ったから」
「アージェ……」
（……アージェにとってわたしは特別な存在ではあるけど、それ以上にはなれない）
「……話してくれて、ありがとう」
「悪い……。おまえの気持ちに応えてやれなくて」
「家族のことを大事に思うのは当然のことだし、そういった事情があるならわたしはそれを妨げたくない。でも……、アージェのことが好きだってこの気持ちを簡単に諦めることもできないの。わたしの気持ちに応えてくれなくても構わない。だから……アージェのことを好きでいても……いい？」

しかしアージェは呪いの影響で「そんなの……迷惑だ」とか「俺はおまえのことなんか……好きじゃない」とか、正反対のことを言ってしまい、すぐに弁明しようとしても、それすらも呪いの影響で酷い言葉になってしまいます。
「特別な存在だ」という言葉の方が呪いの影響で言ってしまった言葉なのだとゲルダに勘違いされてしまうほどに…。

（俺があいつのことを想えば想うほど……、口から出るのはあいつを拒絶する言葉ばかりだ）

せっかくお互いに想い合っているのにもどかしい…！でもこのもどかしさがまた良いですね。

その後、探しているお兄さんが雪の女王の従者であるイヴァンの可能性が高まり、改めて白の世界へ向かう二人。

良い雰囲気になっても、ゲルダに好きだと伝えていないこんな状態のままでキスするなんて駄目だ、と頑張って我慢していたので、アージェの真面目さや誠実さがとても伝わってきました。

既にゲルダちゃんから告白されているのでキスしても問題ないような気もしますが、大事な人は作れないと断った上に、呪いの影響で散々酷いことを言ってしまっていますからね…。ゲルダも、アージェに嫌われていると思い込んでいるままなので。

その後、やはり雪の女王の従者であるイヴァンが、アージェの探していたお兄さんだとはっきりわかり、お兄さんのことも一緒に救い出そうと決意を新たにします。

「……全部終わったら、俺は……おまえのところに帰ってくる」
「え？　それってどういう意味？緑の世界で山賊するって話は……」
「……ベイセル達に謝らねえとな。もっと……大事なもんが見つかったって」
「大事なもの……？」
「ゲルダ……。お前以外に……、いないだろうが」
「ーーっ！！」

そしてやっと、今までの酷い言葉は呪いのせいだと説明できました。
これでようやく誤解も解けて想いが通じ合いましたが、アージェが改めてゲルダに好きだと言おうとすると、また呪いの影響で「大嫌いだ」と…。

今度はちゃんとわかっているので、ゲルダは正しく理解してくれますが、それでも、どうしても自分の口で好きだと言わないと気が済まないアージェ。

なんとか呪いに逆らおうと、「俺は、お前が……。嫌い…じゃない」と言うのを繰り返し、そして完全に呪いに逆らい、

「……っ。好きだ……！」

そしてようやくキス。このじれったい感じがたまりません…！
お互いに想い合っているのになかなか想いが通じ合わない、というもどかしさあってこその盛り上がり所ですね！

アージェルートでは、行方不明だったアージェのお兄さんであるイヴァンを雪の女王から解放して連れて帰ることにも焦点が当たっているので、アージェとイヴァンの兄弟の絆・家族の絆についての掘り下げも丁寧でした。

ゲルダとアージェの呼びかけのおかげで心を取り戻したイヴァンのお兄さんっぷりが好きです。
本当に良いお兄ちゃんで…！


ED後の後日談では、アージェの責任感の強さや真面目さを改めて強く感じました。
個人的には、告白は男からしてほしい派ですが、プロポーズはしっかりとアージェがきめてくれましたし、アージェルートはゲルダちゃんの片想い描写も丁寧だったので、女の子からの告白もいいなと思いました。恋する女の子可愛い！

プレイしてて自然と顔がにやけてしまいました…！本当可愛いですこの二人！

アージェは、あまり素直じゃなくて不器用だけど、真面目で誠実な、責任感の強いとても素敵なキャラでした。他ルートでは出番は少なめなものの、その少ない出番の中でも安定のかっこよさ。
ぶれない安心感。

あと、個人的にツボだったやり取り（笑い的な意味で）

「あの……。扉が外れたんだけど……」
「見りゃわかる」

「なんなんだよ、これは！」
「シ、シチューだよ」
「料理の名称聞いてんじゃねえよ、バカ」

どちらも共通ルートの部分なんですが、妙にツボりました(笑)
こういうの好きです。アージェのツッコミの仕方も好き。

アージェルートクリア後にイヴァンルートが解放されます。