ひとひら CLOCK ZERO 各エンドまとめ&考察 忍者ブログ

ひとひら

乙女ゲーム作品中心に雑食。男女カプ大好き。

[PR]

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

CLOCK ZERO 各エンドまとめ&考察



CLOCK ZEROの各ルートのまとめ・考察や疑問点等をレポートっぽくまとめてみました。
※今後も追記修正していくかもしれませんが、自分用メモでもあるのでとりあえず公開しておきます。


CZのコンプ感想前編(作品紹介、理一郎ルート・円ルート・寅之助ルート感想)はこちら
CLOCK ZERO ~終焉の一秒~ ExTime フルコンプ 感想 前編

コンプ感想後編(央ルート・終夜ルート・鷹斗ルート・サブキャラED感想、総評)はこちら
CLOCK ZERO ~終焉の一秒~ ExTime フルコンプ 感想 後編


以下、ゲーム本編と公式ビジュアルファンブックとドラマCD「Nobody knows the world ~誰も知らない世界~」のネタバレ満載なのでご注意ください…!!


拍手









加納 理一郎(かのう りいちろう)

◆未来残留エンド
 ●壊れた世界の様子
撫子と理一郎が一緒に近似値の過去へ時空転移し、謎の外国人(レイン)と小6の撫子が出会うのを理一郎が阻止。
その後2人は壊れた世界に戻って来たはずだが、世界にとって重要な分岐点を変えたことにより近似値の時空が一緒くたに作り変わり、壊れた世界だったはずの時空は壊れていない普通の世界へと変わっていた。撫子と理一郎以外の人たちには壊れた世界の記憶がなく、この作り変わった世界で今まで生きてきたという記憶にすり替わっている。世界の再構築によって記憶も上書きされた様子。
撫子と理一郎は時空が作り変わった瞬間に転移をして狭間の世界に放り込まれた(時空が作り変わった瞬間2人はどの時空にもいなかったということ?)らしく、撫子と理一郎だけは世界の再構築の影響を受けずに記憶を保持している。
撫子と理一郎も普通にその作り変わった世界で今まで生きてきたということになっているが、2人には壊れた世界の記憶はあっても、この作り変わった世界で今まで生きてきたという記憶はない。2人は大学4年生。
世界が再構築されたと共に、壊れた世界で生み出された時空転移の技術は消えてしまい、理一郎が持っていた小型の転移装置も完全に反応しなくなっている。
過去改変による世界の再構築等についての詳細は下の<その他まとめと考察>にて。

 ●元の世界の様子
不明。元の世界の撫子が目覚めたかどうかも不明。撫子の地の文で「世界が再構築されたことによって、きっとあの世界の時も動き出したのだろう。2010年の私がどうなったのかはわからない」とある。
レインと小6の撫子が出会うのを理一郎が阻止して近似値の時空が一緒くたに作り変えられたのなら、元の世界も作り変えられた可能性が高い?そうなると元の世界の撫子の身体は、世界の再構築の影響を受けて普通に目覚めている?そうでなくとも、理論上は脳に欠損のない限り意識の転送後でも元の身体が目覚めることは可能らしい。(→央ルート残留エンドや公式VFBより)
そもそも元の世界に干渉してきた人たちは壊れた世界の住人だが、壊れた世界そのものがなかったことになった今、壊れた世界の人たちが干渉しなかったことになっている可能性もある?特別授業もなかったことになっている?

◆現代帰還エンド
 ●壊れた世界の様子
有心会の拠点で有心会側が政府側に撫子を引き渡すところだったが理一郎がそれを阻止して撫子を連れ出した。両組織が撫子を探す中、有心会の終夜の部屋で撫子の意識を元の世界の身体へ転送させた。転送自体は有心会の研究員たちが実行。理一郎は研究員たちに任せて部屋を出た。
撫子を引き渡す条件として有心会が提示したものを政府は承諾したらしいが内容は不明。(しぐれの引き渡し?)
理一郎が残留エンドと同じように近似値の過去に時空転移してレインと撫子の遭遇を阻止したのなら、残留エンドのように壊れた世界も壊れていない普通の世界に作り変わったのかもしれないが、撫子帰還後の壊れた世界の様子は描かれていないので実際にどうなったのかは不明。

 ●事故回避の方法
理一郎が「……大丈夫だ。心配、いらないから。だから、安心して帰ってくれ」と言っていたが詳細は不明。
未来残留エンドでは、終夜の情報収集能力と理一郎の地道な時空転移によって分岐点が探り当てられていた。調査結果によると、撫子が事故に遭う時空では必ず【ある人物】に出会っている(逆に、その人物に接触しなかった時空では事故に遭わない)ということ、その人物に関するデータを出そうとすると抹消されるということが明らかになっている。
現代帰還エンドでも、未来残留エンドと同じように理一郎が時空転移して小6の時にレインと撫子の遭遇を阻止したのか、それとも別の方法で事故を回避させたのか等不明。

 ●時の停滞の解除方法
捕まる前に終夜が見つけてくれたらしい。(未来残留エンド・現代帰還エンド共通)
詳細は不明。

 壊れた世界から戻ってきてからの元の世界の状況
撫子が目覚めたのは学校の廊下。地下のカプセル内で目覚めた後廊下まで戻って来た後倒れたのか?時の停滞は既に解除されていて、理一郎が心配してくれていた。
理一郎が「あいつらに何かされたのか?あのマントの不審者とか」と言っているので、壊れた世界の人たちがこの時空に干渉してきたことはなかったことにはなっていない様子。
帰還エンド後日談での撫子の地の文で「やっぱり記憶が一番濃いのは特別授業をした小学6年生の頃と。そこで出会った仲間達と過ごした中学の3年間だ」とある。壊れた世界での記憶は失っている。
壊れた世界の人たちが干渉してきたことがなかったことになっていないということは、残留エンドとは状況が違う?事故は回避されているが、壊れた世界や近似値の時空が作り変わったわけではないのか?

 ●撫子との恋人歴
高校3年生の時から。

◆その他メモ
●理一郎は時空転移を何度も何度も繰り返しているため、身体にかなり負担がかかっていた様子。残留エンドでは特に問題はなさそうだった。

●後日談で中学3年生の時に大喧嘩したことが語られている。内容はドラマCD「『それから』の記憶 ~ぼくらの中学生日記~」と一致。

●帰還エンドでの撫子:
――時間が止まればいい。あなたのいない世界になんていきたくない。あなたがいない世界で生きて、なんの意味があるっていうの?
あなたがいない世界なんて、いらないのに)






英 円(はなぶさ まどか)

◆未来残留エンド
 ●壊れた世界の様子
エピローグで数年経っている。円と撫子は政府の追ってから逃げ隠れしつつ央たちと共に中立団体の一員として活動中。世界の状況はまだ変わっていない。政府と有心会の対立もそのまま?

 ●元の世界の様子
時の停滞はそのまま。

◆現代帰還エンド
 ●壊れた世界の様子
撫子を帰す直前にキングがやってきて殴られたような音がしたが、 円がキングに殴られた音なのかキングが円に殴られた音なのか、何があったのか不明(BADエンド【帰っておいで】だと、殴られたような音の後、撫子の意識が元の世界の身体に転送される前にキングが撫子の元へ駆けつけてきて帰還失敗)。
円があの後無事政府から逃げることができていたのなら、その後は撫子の事故回避をし、央と合流して中立団体の一員として活動している?
帰還後の撫子が事故に遭わなかったり、壊れた世界で撫子に贈ったブレスレットを帰還後の撫子が持っていたりしたので、あの後時空移動して事故を回避させてブレスレットを置いて行った可能性もある?
 
 ●事故回避の方法
円がなんとかするとは言っていたが詳細は不明。

 ●時の停滞の解除方法
円は政府幹部でこの一件にも関わっていたため、解除方法を知っている。

 壊れた世界から戻ってきてからの元の世界の状況
撫子が目覚めたのは病院。時の停滞は既に解除されていて元の世界の円が付き添っていた。撫子も鷹斗も理一郎も倒れていたらしい。
後日談で特別授業のことが語られている。壊れた世界での記憶は失っている。

 ●撫子との恋人歴
撫子の中学卒業式の日から。告白は円から。

◆その他メモ
帰還エンドエピローグで2020年春、撫子の誕生日に円がブレスレットをプレゼント。
元の時空に帰還した撫子が、壊れた世界の円にもらったブレスレットを持っていたので、あの後壊れた世界の円が元の時空に来ていた可能性はある?※小学生編での夢では、夢(壊れた世界)で拾った小石を現実に持ち込むことはできたが、それ以上大きな物は持ち込めなかった。

●残留エンドでの円:「あなたがいないと困ります。ぼくの罪も、あなたの罪もどうだっていい、ぼくはあなたがいない世界なんて納得できない」
●帰還エンドでの撫子:
今の、この1秒だって。どんなものよりも、尊い。
もう、あの円はここにいない。この世界のどこにもいない。





西園寺 寅之助(さいおんじ とらのすけ)

◆未来残留エンド
 ●壊れた世界の様子
寅之助が、しぐれを政府から取り戻すことを条件に有心会から離反して別の反政府組織を結成し、撫子も一緒に活動中。謎の青年(央)とも連絡を取り合って情報収集をしている。後日談では数か月過ぎているが状況は変わらず。
楓は寅之助側。終夜・陸・海は長側か寅之助側かどっち?

 ●元の世界の様子
時の停滞はそのまま。

◆現代帰還エンド
 ●壊れた世界の様子
壊れた世界の状況は、撫子帰還直前までは残留エンドと同様だがその後は不明。
壊れた世界の寅之助は、下記のような無理矢理時空を捻じ曲げるような行為の結果消滅したのか、それとも単に壊れた世界に戻っただけなのか詳細は不明。寅之助は、終夜に「そのような方法で時空を捻じ曲げてはそなたの存在にも影響が出るのだぞ」と言われていた。
下記のような行為の結果時空が捻じ曲がったのだとしたら、壊れた世界が作り変わった可能性もある?

 ●事故回避の方法
元の世界の鷹斗の存在がなかったことになっていたので、それによって解消したと思われる。
寅之助が元の世界の鷹斗を殺したのか、それとも神賀先生を殺したことで元の世界の鷹斗の存在も消えたのか等詳しいことは不明。
 
 ●時の停滞の解除方法
時が停滞している元の世界にいた神賀先生を寅之助が殺して解除したと思われる。解除法を聞いた後に殺したのか、殺したことによって解除されたのか等詳しいことは不明。

 ●壊れた世界から戻ってきてからの元の世界の状況
撫子は地下のカプセルで目覚める。目覚めた時は時の停滞はそのままだったが、少ししたら解除された。撫子が壊れた世界に連れて行かれた時は授業中だったが、時の停滞が解除されたら授業は終わっていた。
撫子を除く元の世界の人たちは、「鷹斗と神賀先生が死んだ」という認識ではなく、鷹斗と神賀先生という2人の存在そのものの記憶がなくなっている様子。鷹斗と神賀先生の存在がなかったことになっている?別時空の人である壊れた世界の寅之助がやったことだから?
そして両手が血塗れな壊れた世界の寅之助がやってきて撫子と話し、最後に「この世界のどこでだってな、オレはお前を見守っててやっから」と言って寅之助の周囲を白い光が覆い始め、撫子はショックのためか意識が遠のいた。
撫子は帰還直後は鷹斗と神賀先生のことを覚えていたが、その後は壊れた世界での記憶と共に失ったと思われる。
特別課題がなかったことになっているのか等は不明。寅之助と撫子が小学生の頃から交流があったのは事実のようだが、知り合ったきっかけ等は明かされていない。後日談まで含めて、課題のことや課題メンバーの話は出てこない。

 ●撫子との恋人歴
中学の卒業式の日からだが、それ以前から恋人同然のような関係だったらしい。告白は寅之助から。

◆その他メモ
●BADエンド【ふたりのトラ】
壊れた世界の寅之助が元の世界の寅之助に嫉妬して殺して来たと思われるが、壊れた世界の寅之助にも壊れた世界そのものにも影響はない様子。
元の世界は壊れた世界時空の直接の過去ではなく、あくまでも近似値の時空だから?たとえ近似値ではなく直接の過去だったとしても、改変した時点から時空が分岐してしまうので壊れた世界に影響は出ない?

●BADエンド【ふたりのトラ】での寅之助:「それなら、【オレ】以外の寅之助はもういらないよな」
●帰還エンドでの寅之助:この世界のどこでだってな、オレはお前を見守っててやっから」





英 央(はなぶさ なかば)

◆未来残留エンド
 ●壊れた世界の様子
有心会による革命が成功し政府は解体。有心会と中立団体が協力して治安維持や復興活動中。
キングやビショップ等政府関係者は有心会に捕らえられている。央は、円には面会できたらしい。キングとの面会許可は交渉中。央が実質的なリーダーである中立団体の名前は【トワイライト(Twilight)】に決定。

 ●元の世界の様子
撫子は一度元の世界に帰還し、地下の研究室(時計塔の近くにあるマンホールが入口)のカプセルの中で目覚めた。出て来たときはまだ時の停滞はそのままだったが、少ししたら解除された。
事故もおそらく回避されていると思われる。(→詳細は帰還エンドの項目へ) 撫子から事情を聞いた元の世界の鷹斗がなんとかしてくれた可能性もある?
撫子は一度元の世界に戻された直後に元の世界の鷹斗に詳細を話して協力を求める。日に日に壊れた世界での記憶が薄れていくものの、壊れた世界の央への想いが強かったためか、絶対に忘れないようにと壊れた世界での思い出を毎日ノートに書き綴り続け、数か月経ってからでもどうにか記憶を維持していた。(ただし、「最初はページが埋まるほどに書き込んでいたノートの文字も、今や判別不可能な記号に成り果てている。」とある。)
元気のない撫子を央が心配していた。特別課題がなかったことにはなっていない。
そして、元の世界へ戻ってきてから数か月後。元の世界の鷹斗がこの世界に残っていた時空転移装置を解析し終わって準備も整い、この世界の撫子の意識を壊れた世界の撫子の身体へと転送した。
元の世界の鷹斗の説明によると、意識を転送された後でも、元の世界に残されて眠りについた撫子の身体は目を覚ますことが可能らしい。ただし、何も覚えていない可能性は高い。もしかしたら壊れた世界に連れて行かれる前のことは覚えているかもしれないが、断言はできない、とのこと。だがその後実際に目覚めたのかどうか等は不明。これに関しての詳細は下の<その他まとめと考察>と<疑問点>にて。
元の世界の鷹斗は、撫子の意識を転送した後に元の世界の撫子の身体が目覚めたら、あの部屋に残された技術を装置ごと全部破棄するとのこと。

◆現代帰還エンド
 ●壊れた世界の様子
撫子帰還直前までは残留エンドと同様で、有心会が革命を起こそうとしている直前。壊れた世界の撫子の身体は有心会が保護してくれるとのこと。
帰還後の様子は不明。残留エンドやBADエンド【the world without you.】と同様に革命が成功して央は有心会と協力して治安維持や復興活動中?

 ●事故回避の方法
時空転移を繰り返した理一郎が、撫子が事故に遭う状況・時間・前後の出来事等の膨大な情報をかき集め、終夜がその情報を分析して解法を導き出したとのことだが詳細は不明。(未来残留エンド・現代帰還エンド共通)

 ●時の停滞の解除方法
有心会が解消の算段をつけたとのことだが詳細は不明。主に終夜の力?(未来残留エンド・現代帰還エンド共通)

 壊れた世界から戻ってきてからの元の世界の状況
撫子は目覚めたら自分の部屋で、央に手を握り締められながら眠っていた様子。央によると、学校の時計塔の近くで倒れていたらしい。保健室で診てもらって特に問題はなかったらしいが、ずっとぼんやりしていて一言も話そうとしなかったとのこと。
母親が迎えに来てその日は家に帰ったが、その後ずっと寝込んでいて課題メンバーみんなでお見舞いに来たらしいが既に央しか残っていなかった。その説明を聞いて、撫子は学校の地下にあった部屋から出て外に辿り着いた途端に倒れた、という記憶をうっすらと思い出した様子。
その後は壊れた世界での記憶を失っている。

 ●撫子との恋人歴
高校1年生の時から。告白は央から。

◆その他メモ
●BADエンド【the world without you.】
重傷を負った壊れた世界の撫子の身体がその後どうなったのかは不明。央の様子からして、その後死んでしまった…?
央は終夜に、撫子の意識を元の世界へ転送したら時空転移技術を全て破棄してほしいと頼んだ。革命が成功したら、政府の時空転移技術も含め。帰還エンドと残留エンドでは破棄したのかどうか不明。
ドラマCD「Nobody knows the world ~誰も知らない世界~」では、政府の時空転移技術も有心会の時空転移技術も全て何者かによって破棄されていた。

●最後の一秒・時が止まればいいのに
・episode.12での央:「……今さ。時間が止まればいいのにって思った」
・episode.13での撫子:――今。時が、止まればいいのに
・帰還エンドでの撫子:最後の一秒が、時を刻んでしまう
・帰還エンド後SSでの央:かちこちと時を進める針の音がやけに耳に響いて、止まってしまえばいいのにと思った。

●君のいない世界
・BADエンド【the world without you.】での央
僕は今も、この壊れた世界で生きている。――君の、いない世界で。
「……でも、なんでだろ。喜べないなんて、おかしいよね。望んだ世界に近付いてるのに……。(なんでかなんて、わかりきっている。――だって、君がいない。)」
――名前を呼んで笑ってくれる君が、世界中のどこにもいなくても。
彼女がいなくても、変わらない世界を生きていければいいなんて
――嘘だ。
それでも、僕は生きていかなきゃならない。彼女との約束を守るために。この想いを永遠に忘れないために。
――君がいない、この世界で。
・残留エンドでの撫子:
「嫌よ……あなたのいない世界なんて生きたくないのに……!」
「私が選ぶのは、たったひとつだけ。央だけよ。あなたのいない世界では生きられない。だから……。大好きよ、央。私と、一緒に生きて」
・残留エンドでの央:
「……君が大好きだよ。君がいない世界で生きるのは嫌だ。僕と一緒に、この世界で生きて。ずっと――ずっと、一緒にいてください
・帰還エンド後SSでの央:後悔はしていない。自分がやるべきことは変わらない。――でも、君がいない。それが、こんなにも辛いことだなんて思わなかった。

●純真な~
・円ルートepisode.14での円:「責任、取ってくださいね。純真なぼくを惑わせたんですから」
・円ルート帰還エンドエピローグでの円:純真なぼくを惑わせた責任、ちゃんと取ってくださいね」
・央ルートepisode.12での撫子:「これでも、初恋なのよ。純真な女の子をたらしこんだ責任、取ってもらいたいところなんだけど」





時田 終夜(ときた しゅうや)

◆残留残留エンド
 ●壊れた世界の様子
政府側が撫子を取り戻そうと有心会にやって来ている時に撫子と終夜と楓が有心会を離脱し、零(終夜の母親)と共に隠れ住む。有心会と政府の対立はそのまま?
終夜の状態は、本編時点では数日に1回は目を覚ますが、ほとんどの時間は昏睡して過ごしている。後日談では治療法が見つかったが、現在持っている記憶を失う危険性は高いとのこと。それでも治療を受けることを決意した。
さらなる後日談であるVita版のステラワース特典小冊子のSSでは、そのリスクが高いと言われていた治療を受け、記憶を失うことなく身体も快方に向かっている。医師によると確約はできないらしいが、日に日に良くなっていることは確かな様子。

 ●元の世界の様子
時の停滞はそのまま。

◆現代帰還エンド
 ●壊れた世界の様子
撫子と終夜帰還直前までは残留エンドと同様。撫子と終夜帰還後の様子は不明。

 ●事故回避の方法
元の世界の鷹斗に事情を話し、研究から手を引いてもらって回避した。

 ●時の停滞の解除方法
終夜一人で時の停滞が起こる前の近似値の過去の自分の身体に意識を転送し(その時空の終夜の意識があった身体だが無事成功)、その時空の鷹斗に時の停滞の解除法を聞いた様子。

 壊れた世界から戻ってきてからの元の世界の状況
上記のようにして終夜が時の停滞の解除法を得た後、再び壊れた世界に戻り、そこから元の世界の自分の身体に転移して時の停滞を解除したと思われる。
時の停滞が解除されたことに気付いた神賀先生(何故か壊れた世界ではなく時が停滞していた2010年にいた)がやってくるが課題メンバー全員で立ち向かい、主に鷹斗と終夜の言葉によって“この時空の撫子”のことは諦めた様子。その後他の時空の撫子の意識を壊れた世界の撫子の身体に転送させる可能性を示唆している。
元の世界の身体に人工転生した終夜は、壊れた世界の身体に戻った時と違って特に支障はない。この身体で14年間過ごしたため、量子がこちらの身体に合わせて変化したらしい。記憶を失う様子もない。
撫子の意識は壊れた世界の身体に馴染んでいたため、撫子の意識にとっては元の世界の身体の方が別物のようになっている。元の世界の身体に馴染んでいく過程で本来は壊れた世界の記憶を忘れてしまうが、終夜が語り聞かせ続けてくれていて撫子自身の忘れたくないという思いも強いためか、忘れずに済んでいる。
後日談では元の世界の楓とも交流している。入院中だった零(終夜の母親)も無事回復して退院している。

 ●撫子との恋人歴
終夜の中身はそのままなので帰還しても既に想いは通じ合っている。つまり、終夜小5(本当は14歳)・撫子小6の特別授業が終わった頃辺りから。

◆その他メモ
●終夜が元の世界(2010年)から壊れた世界の本来の自分の身体に人工転生した時は、元の世界(2010年)で簡易装置を作り、そこから壊れた世界の自分の身体に座標を合わせて意識を転送した。転送後の2010年の終夜の身体はカプセルの中で眠っていたらしい。時の停滞が解除されたら2010年の終夜の身体は目覚め、意識は本来の2010年の終夜となる。その場合、2010年の終夜は記憶を失っているだろうということだが、記憶は全くの白紙状態なのか等は不明。

●未来残留エンドでの撫子:
「私を返してくれるなら、その時でいい。絶対に大丈夫だって、思えてからでいい。終夜がいなきゃ、世界に意味なんてない
……もし、神様がいるなら。もし、なにも罪を背負っていない終夜から全てを奪っていくというなら。――絶対に、許さない。あなたがいなければ、この世界に意味なんてないのに。
一緒にいられる今の時間を、1分1秒でも長く。もし、二度と会えなくなる日が訪れたとしても――最後の1秒が、刻まれる時でさえ。






海棠 鷹斗(かいどう たかと)

◆未来残留エンド
 ●壊れた世界の様子
レインの手引きによって有心会の革命が成功。政府解体。政府関係者を逃がした後に鷹斗と撫子も逃亡。
エピローグはその数ヶ月後。キングを捜索していると思われる有心会から逃げ隠れしながら暮らしている。

 ●元の世界の様子
2人で政府から抜け出す前に鷹斗が元の世界の時の停滞を解除した。それ以外のことは不明。

◆現代帰還エンド
 ●壊れた世界の様子
撫子帰還直前までは残留エンドと同様に革命によって政府解体中。撫子帰還後に鷹斗がどうなったかは不明。
帰還エンドのエピローグ後に、壊れた世界の鷹斗が、眠ったままの壊れた世界の撫子の様子を見に来て去った後、その眠ったままだった撫子が目覚める描写があるが詳しいことは不明。
政府内部のようだったが、撫子を元の世界へ戻した直後の様子なのか、その後鷹斗は有心会に捕まったのか等不明。

 ●事故回避の方法
壊れた世界の鷹斗が元の世界の鷹斗へ手紙(【九楼 撫子】がある日事故に遭うこと・それを回避する方法・その後どう行動すべきか→研究から手を引くこと)を書いて指示。元の世界の鷹斗がその指示に従って行動した。

 ●時の停滞の解除方法
鷹斗が時の停滞を実行した張本人なので解除法もわかっている。

 壊れた世界から戻ってきてからの元の世界の状況
撫子が目を開けると学校の廊下だった。時の停滞は既に解除されていた。鷹斗と理一郎は廊下に倒れていたがすぐに目を覚ました。
エピローグで特別授業のことが語られているが、撫子も鷹斗も、神賀先生の名前(顔も?)は覚えていない様子。壊れた世界での記憶も失っている。

 ●撫子との恋人歴
中学2年生の時から。告白は鷹斗から。

◆その他メモ
●BADエンド【Timeless World】
撫子が撃たれて重傷になった後手術が成功し、鷹斗はレインに唆され、「……大丈夫だよ。心配しないで。君を傷つけるものは……俺がすべて、消してあげる」「今度こそ俺が守るから。何度だって、君を生き返らせるから」「だから、ふたりきりになろう。世界で、たったふたりだけ。そうなれば、君を傷つけるものは誰もいない」と言っているが、実際に世界がどうなったのか等詳細は不明。

●BGM「Smile,and you will win ~鷹斗のテーマ~」と「A cat may look at a king. ~キングのテーマ~」は、一見全然別の曲のようでいて、実はこっそり(?)アレンジされた同じ旋律が使われている…?

●鷹斗ルートだけは帰還エンドのエピローグが2021年。(他ルートは2020年) 鷹斗が教職に就いているところを描きたかったから?帰還エンド後に壊れた世界の撫子が目覚めた様子が映っているのも鷹斗ルートのみ。
鷹斗ルートの帰還エンドエピローグでは2021年なのに、まだタイムカプセルは開けていない。未来への物語エンドでは2020年にみんなでタイムカプセルを開けている。

●君のいない世界
・episode.9【孤独な王様】での鷹斗:「君がいるから、俺は生きてる。君がいない世界なんて、俺にとってはなんの意味もない
・episode.11【大切な人】での夢の中の鷹斗:「だって、君がいない世界なんて考えられないし」
・episode.12での鷹斗:
「俺は、君に対してだけ矛盾する。君がいないとダメなのに、君がいると傲慢でいられなくなるんだ」
「君がいると、生きてるって思えるんだ。君の存在が、教えてくれる。怒りも哀しさも愛しさも、なにもかも全部。でも、君がいないとわからない。なにも、感じることができない。……お願い、俺に生きてるってことを教えて」

・はじまりの記憶での鷹斗:こんな世界、いらないから。…………彼女を、助けたいんだ」
・BADエンド【Timeless World】での鷹斗:「俺は、君さえいればいい。君のいない世界に意味なんてない。……こんな世界、君もいらないよね?」
・帰還エンドでの鷹斗:
「世界なんて……壊したく、なかった……! でも……それでも俺はね。君のいない世界なんて、いらないんだ」
「――愛してる。君がいた世界を愛してた。君がいなければ、俺の世界なんてなんの意味もない。……そんなもの、いらないんだ」

・帰還エンドでの撫子:私だって同じだ、と。22歳の鷹斗――【あなた】のいない世界に、意味なんてないのだと
・帰還エンド後での鷹斗:君のいない世界なんて、考えられないし」
・帰還エンド後日談での鷹斗:君がいない世界なんて、これっぽちも考えられない」

●タイムカプセルの手紙:今、時が止まればいいと思えるほどに楽しい時間を俺は過ごしてる。

●今日も明日も明後日も
・帰還エンドでの鷹斗:今日も明日も、明後日も。……10年後だってずっと、君の笑顔を見ていたかった」
・帰還エンド後日談での鷹斗:今日も明日も明後日も……10年後もずっと、君の笑顔は俺が守るから」



未来への物語エンド・ドラマCD「Nobody knows the world ~誰も知らない世界~」

◆未来への物語エンド
ゲーム本編で元の世界2020年にCZメンバー全員でタイムカプセルを掘り返す話。撫子は誰とも恋愛関係ではない。
撫子は壊れた世界に転送された後、元の世界へ戻ってきて、壊れた世界での記憶を失う前にタイムカプセルを掘り返して自分の手紙に追伸を書き加え、再び埋めていたと思われる。

◆ドラマCD「Nobody knows the world ~誰も知らない世界~」
撫子帰還後の話。撫子帰還後の壊れた世界2020年のその後の様子と、撫子帰還後の元の世界2020年の様子が、それぞれ主に央視点で描かれている。
このドラマCDで描かれている壊れた世界の状況にピッタリ当てはまるルートはゲーム本編にはない。(状況的には鷹斗ルートの帰還エンドが一番近い?)
元の世界での撫子は誰とも恋愛関係になっていない。壊れた世界でも同じく…?おそらく未来への物語エンド設定だと思われる。以下詳細。

・政府は有心会の革命によって崩壊した。一説にはキング自らが解体を宣言し、大人しく投降したとも言われているが、真実は定かではない。

・現在は有心会と中立団体が協力して復興や治安維持を行っている。

・有心会の現リーダーは寅之助な様子。しぐれにかけられた簡易的な催眠療法(矯正措置)はまだ解除されていないが、捕えた政府関係者から解除法を聞き出したため、じきに元に戻るとのこと。しぐれには芳宗が付き添っている。

・央は中立団体(現在は振興団体?)【トワイライト】の実質リーダー。

・鷹斗も円も元政府幹部として有心会に捕まって厳重な牢に入れられているが、鷹斗や円など一部の幹部を除き、政府関係者のほとんど(特に研究員や技術者)は、政府解体時に鷹斗の指示で円が逃がした様子。

・央は、円が牢に入れられていると知って何度も面会許可を申請していたが何回も円本人に拒否されていて、今回ようやく許可が出て4年ぶりに再会。

・壊れた世界で撫子(意識は2010年の撫子)と央は交流があったようで、央は撫子の事情を把握していた。キングが別時空に干渉していたこと等も含め。撫子は央に理一郎のことも話していた。

・央は鷹斗とも面会し、世界を復興させるために協力してほしいと説得。

・壊れた世界の撫子の身体は、現在行方不明。元政府研究部の調べによると、この世界のどこかに現存していることは確かだが、2010年の撫子の意識は元いた時空に戻されたとみていいだろう、とのこと。誰が撫子の意識を元の時空に戻したのかは不明。その後壊れた世界の撫子が目覚めたのか、眠りについたままの彼女を誰かが保護しているのか等も不明。撫子が自然に目覚める可能性はゼロではないとのこと。

・鷹斗によると、撫子が事故に遭わずに済む方法はもうわかっていて、もう手は回してあるらしい。それによって元の時空に戻った撫子は事故に遭わずに済んでいると思われる。

・理一郎は有心会の正式な構成員になっている。撫子のことを今でも探している。

・時空転移技術は、政府が所持していた資料も有心会が所持していた資料も何者かによって全て破棄されていた。装置も破壊されている。有心会内部の仕業を疑われたらしいが、痕跡は見当たらなかったとのこと。同じ技術を復活させるには政府の存続が唯一の手立てだが、政府が解体した現在、もう方法はない。

・壊れた世界編でも元の世界編でも終夜が登場しているが、中身は同じ終夜なのか?あの壊れた世界編の後に元の世界の自分の身体に意識を転送したのか?

・壊れた世界編エピローグでは2021年。央の説得の甲斐もあってか、鷹斗はまだ牢の中にいながらも、終夜を筆頭に有心会の集めた研究チームと協力し、世界を立て直すために必要な技術力の再建に努めている。

・レインは政府解体時に逃亡していたのか、一人彷徨っていた。央に向けて「Fortune favors the brave.(幸運の女神は勇者に味方する)」と呟く。



<その他まとめと考察>
この作品における多世界設定
時空は無限に分岐している。
近似値の時空同士は密接な関係があるため、似たような経緯を辿る可能性が高い。
過去に干渉して過去改変した場合、本来はそこから新たに別の時空へと分岐する。つまり、壊れた世界の直接の過去へ戻って撫子が事故に遭わないよう過去改変したとしても、そこから撫子が事故に遭わなかった未来が新たに作られるだけなので、壊れた世界はそのまま何も変わらない(→理一郎ルート残留エンド・終夜ルート・鷹斗ルートでの説明より)。
理一郎ルートの残留エンドでだけは、世界にとって重要な分岐点である過去を改変したため、近しい時空が一緒くたに作り変えられたということになっている(→世界の再構築)。

人工転生について
公式ビジュアルファンブックの109ページの説明文が一番詳しいと思われる。それによると、
・理論上は、脳に欠損のない限り意識の転送後でも元の身体が目覚めることは可能(物質そのものではなく情報が移行しているに過ぎないため)。→央ルート残留エンドでの鷹斗の説明と一致
・政府でも有心会でも、意識の転送時は被験者の脳の働きをあえて凍結させ、被験者の身体を人工生命装置に繋がっているカプセルに収納している。(要はコールドスリープ) これは、人工転生自体が非常に危険な行為であるため。また、被験者の存在の混乱を招く可能性があるため。

そして人工転生は、元の身体に戻ってくる際、拒否反応によって本来は記憶を保っていられない。壊れた世界の身体から元の世界の身体へ戻って来た撫子は、基本的には1ヶ月ほどでほぼ完全に壊れた世界での記憶を失う。円ルート帰還エンドでの説明では、
・人工転生の負荷で記憶の混濁が起こる。
・壊れた世界に転送された時は夢で壊れた世界とシンクロしていたのでたまたま無理なく融合できた。
・撫子の意識は既に壊れた世界に馴染んでいて量子が変化しているため、放置されていた空っぽの身体に戻ると拒否反応があって壊れた世界での記憶を失う。
※央ルートの残留エンドや終夜ルートの帰還エンドについては各項目参照。

12歳の撫子の意識が、9年間眠りについたままだった22歳の撫子の身体に転送されているが、元の世界にいる時に夢で壊れた世界の22歳の身体とシンクロしていたため、その時から22歳の身体から知識や経験や思想などを吸収していたらしい。その後意識が22歳の身体に転送されたことにより、さらに精神成長が急速に早まっている。

●壊れた世界の撫子の身体が、別時空の撫子の意識を転送することで目覚めた理由
壊れた世界の撫子は事故に遭って脳に欠陥を抱えてしまったため、当時の医療技術では絶対に目覚めさせることができなかった。脳に傷を負っているため、本来は意識を転送するだけでは目覚めるはずがなかった。そこで、鷹斗が新たに開発した最新の医療技術でフォローして身体が抱えていた問題を解消し、なおかつ、意識を持たせて目覚めさせた。そうして無理矢理起こすことはできたが、いつ再発してもおかしくなく、ちゃんと目を覚まして動くことができているのが不思議なくらい、奇跡に近い。(→鷹斗ルートでのレインの説明より)

撫子の意識が元の世界に戻った後に再び眠りについた壊れた世界の撫子の身体は、目覚める可能性もあるとのこと。(→ドラマCD「Nobody knows the world ~誰も知らない世界~」より)
実際、鷹斗ルートの帰還エンドでは壊れた世界の撫子が目覚めた様子が映っている。

小学生編での夢
撫子の意識が壊れた世界とシンクロしていたことによるもの。しかし夢でシンクロしていた壊れた世界は、壊れた世界の終夜が24年前の自分の身体へと人工転生する少し前の時間軸だったと終夜ルートで説明されている。元の世界と壊れた世界とで連動した時間が流れているとは限らないらしい。しかし別時空間での通信は可能な様子。
終夜は壊れた世界から24年前の自分の身体に人工転生して14年間過ごしたはずだが、壊れた世界で終夜の意識が不在だった時間はかなり短い様子。

キングが特別授業で課題メンバーを集めた理由
一番の理由は、撫子の生活サイクルを少し変えて見守りやすくするため。撫子の周囲に危険な人物がいないか見張るため。また、撫子だけでなく、この計画を邪魔してくる可能性のある子も監視するため?
キングが過去の自分に嫉妬し、あの時空の【海棠 鷹斗】を傷つけたいと思ったというのもある。自分が望めない幸せを持っているなんてずるいから苦しませてやりたかった。過去の【海棠 鷹斗】が幸せであればあるほど、彼から撫子を奪った時に満足できると思ったから。

各エンドで犠牲になったもの
終夜ルート以外の帰還エンドでは、壊れた世界の想い人との別れ。
元の世界に帰還した撫子は忘れてしまうが、壊れた世界に残された人は覚えているはず。終夜ルートの帰還エンドでもお世話になった大切な人たちが壊れた世界にいるので、彼らとの離別もある。壊れた世界の終夜の身体はかなり危険な状態だったので、あのまま死んでしまった可能性も否定できない。
終夜ルートの帰還エンドでは、キングはこの撫子のことは諦めたが、その後同じように他時空に干渉する可能性も示唆されている。
残留エンドでは、元の世界の人たちとの別れ。また、ルートによっては元の世界の時の停滞はそのまま。そして壊れた世界の撫子の本来の意識。別時空の撫子の意識が入っている以上、壊れた世界の撫子の意識はずっと閉ざされたままとなる。
寅之助ルートの帰還エンドでは、元の世界の鷹斗の命と壊れた世界の鷹斗の命も犠牲に…。壊れた世界の寅之助の命も…?



<疑問点>
「理論上では意識を転送して後でも元の身体が目覚めることは可能」であるならば、なぜ壊れた世界の鷹斗は元の世界の時を停滞させたのか?
元の世界の時を停滞させた理由は、鷹斗ルート序盤で語られる。それによると、元の世界の撫子の意識を壊れた世界に転送したら、元の世界の撫子の身体は意識を失ってしまう。失うというか、円が学校の地下に作った転送装置の中で眠っている。それを知った元の世界の鷹斗が、壊れた世界の鷹斗と同じように時空転移の研究をして壊れた世界に干渉してくる可能性があるから。元の世界の自分に邪魔されたくなかったから。
しかし、央ルート残留エンドでの元の世界の鷹斗が「意識が別の場所に転送された後でも、残されて眠りについた身体が目を覚ますことは可能」と結論付けたのに、壊れた世界の鷹斗はその結論に辿りつかなかったのか?目覚めない可能性も考慮したため?
それとも、元の世界の鷹斗が「意識を転送された後の撫子が目覚めたとしても何も覚えていない可能性は高い」とも言っているので、それによって元の世界の鷹斗が壊れた世界に干渉してくる可能性まで考慮していたのか?

理一郎ルート・円ルート・央ルートの帰還エンドでは、キングが再びあの世界の撫子の意識を壊れた世界の撫子の身体に転送しなかったのは何故なのか?
一度成功したのが奇跡のようなものなので、もう一度やるのはリスクが高過ぎるため?だが一応、央ルートの残留エンドでは再び成功しているし、終夜の人工転生も帰還エンドで再び成功している。
上記以外のルートでは、撫子の意識が元の世界に戻ったことをキングが知って行動を起こす前に政府が革命によって解体され、時空転移技術が完全に破棄されたとか?央ルートの帰還エンドはその可能性が高いと思われる。(→央ルートのBADエンド【the world without you.】や、ドラマCD「Nobody knows the world ~誰も知らない世界~」も参照)
もしくは、キングがその後別の時空の撫子の意識を壊れた世界の撫子の身体に転送させた可能性もある?終夜ルートの帰還エンドではその可能性が示唆されている。

理一郎ルートの未来残留エンドでだけ世界が再構築されたのは何故なのか?
理一郎ルートの残留エンドでは、世界にとって重要な分岐点である過去を改変したため、近しい時空が一緒くたに作り変えられたということになっているが、「撫子が事故に遭わない=世界が壊れない」ということなら、事故を回避できた結末全て(全ルートの帰還エンドと理一郎ルートの残留エンド。央ルートの残留エンドも?)で世界が作り変わっているはずなのでは?
しかし鷹斗ルートの帰還エンドや央ルートの残留エンドでは壊れた世界はそのままなので、世界は再構築されてない様子。撫子帰還後の壊れた世界の様子は、鷹斗ルート帰還エンドと央ルートの残留エンド・BADエンドを除き基本的には描かれていないので、世界が再構築されたのかどうかもわからないのがほとんどではある。
理一郎ルートの残留エンドでの事故回避方法とその他のエンドでの事故回避方法が異なるから?
理一郎ルートの残留エンドでの事故回避方法(レインと撫子が出会うのを阻止する)でないと世界は再構築されないのか?
理一郎ルートの残留エンドでだけは、撫子の事故回避のための過去改変の場に撫子本人(身体は壊れた世界のもの、意識は2010年のもの)も立ち会ったので、それが関係している可能性もある?
それとも、このエンドだけ特例中の特例なのか?奇跡?

終夜ルート以外での終夜のその後は?
どのルートでも、最終的には元の世界(キングが干渉してきた時空)の自分の身体に意識を転送させて、その時空で生きていくことを選んだのか?終夜ルートの帰還エンドではもちろん、誰ともくっつかなかったエンド(未来への物語エンド、そのエンド後設定のドラマCD等)でもそうした様子。壊れた世界の記憶も保持している。
鷹斗ルートの帰還エンド後日談の結婚式に終夜も出席しているが、意識は壊れた世界の終夜なのかこの世界の本来の終夜の意識なのか等詳しいことは不明。

寅之助ルート帰還エンドと終夜ルート帰還エンドの時、元の世界に神賀先生がいたのは何故なのか?
寅之助ルートの場合は、“時の停滞を行った直後でまだ神賀先生が壊れた世界に戻る前の過去時空”に壊れた世界の寅之助が時空転移した可能性もある?本来は過去に戻って過去改変してもそこから新たに時空が分岐してしまうので元の世界には反映されないはずだが、根本的な原因である人物を殺したことで元の世界にも反映された可能性もある?終夜は、「そのような方法で時空を捻じ曲げてはそなたの存在にも影響が出るのだぞ」と言っていた。
終夜ルートでは、撫子も終夜も元の世界に戻って来たことは確かなので、元の世界ではなく“時の停滞を行った直後でまだ神賀先生が壊れた世界に戻る前の過去時空”に戻って来たから神賀先生がいた、ということはありえない。帰還した撫子は神賀先生を見て「まだ壊れた世界に戻っていなかったの!?」と言っていたが、それまでずっと神賀先生が時の停滞した元の世界に居続けていたとも考えにくい。撫子の意識が元の世界に戻ったことを察知して元の世界の様子を見に来ていたのか?そうだとすると、理一郎ルートの帰還エンドや円ルートの帰還エンドで神賀先生が元の世界に来なかったのは何故なのか?

PR

この記事へのコメント

Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
管理人のみ閲覧できます
 

プロフィール

HN:
美夢
性別:
女性
自己紹介:
乙女ゲーム作品中心にゲーム・アニメ・漫画等について語っています。

カレンダー

03 2024/04 05
S M T W T F S
1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30

ブログ内検索


剣が君 エスカ&ロジーのアトリエ公式サイトはこちらへ!
※「Collar×Malice」のバナーに使用されている画像の著作権は、アイディアファクトリー株式会社およびデザインファクトリー株式会社に帰属します。
Copyright ©  -- ひとひら --  All Rights Reserved

Design by CriCri / Photo by momo111 / powered by NINJA TOOLS / 忍者ブログ / [PR]