ひとひら 剣が君 for V フルコンプ 感想 忍者ブログ

ひとひら

乙女ゲーム作品中心に雑食。男女カプ大好き。

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剣が君 for V フルコンプ 感想







剣が君 for V、発売日の3月26日からプレイして4月17日にフルコンプしてました!!ようやくコンプ感想です!少しずつ書き進めてはいたんだけど、続編決定発表される前に書き終えたかったね…!→
Vita版はPC版の時よりもゆっくり進めようと思っていたけど、実際はそんなにゆっくりペースでもなかったかも…?PC版は2週間くらいかかってVita版は3週間くらいかな。全く進めてない日もあったので、プレイ日数は実質もう少し短いです。


剣が君 for V 公式サイトはこちら→剣が君 for V 公式サイト
では、まずはVita版の追加要素について。

・前章に攻略キャラとの二人きりの場面追加(旅の途中と駿府に着いてからのイベント)
・各キャラクター4つずつの結末全てに後日談追加(攻略キャラ6人×4エンド=24個)
・追加スチルが55枚!!(差分含めず)
・OP曲ED曲をそれぞれ一新(PC版のOP映像は、どれか一つEDを見たら動画鑑賞で観れるようになる)
・キャラクターボイス付きのおみくじ機能搭載、キャラや自分の誕生日にお祝いコメント
・おまけの人物詳細にメインキャラの特別ボイス追加、サブキャラクターも新規追加。動画鑑賞(新旧OP映像・各ルートのED映像)追加。
・主人公の名前をデフォルトの「香夜」にすると名前を呼んでくれる機能搭載(追加シナリオ部分だけでなく既存部分も全て!)

本当に移植作品とは思えないほどの追加要素の多さ!!本編部分も結構追記修正されているし!Vita版のCZ感想でも同じようなこと書きましたが、本編+FDと言っても過言ではないボリュームです!!
私は、OP曲はPC版、ED曲は剣ルートのも君ルートのもVita版の方が好みでした。歌詞に関してはどれもPC版の方が好きかな。でも全曲好きです!!
サントラ、PC版・Vita版それぞれの主題歌CD、キャラソンCDやドラマCD等もよろしくお願いします…!!画集も素晴らしいです!!
個人的にはPC版からのVita版がおすすめです!Vita版でこんなに追記修正されててこんなに追加要素あるのか…!と感動するのでぜひPC版も…!!

あと、修正パッチが配信されているので、ダウンロードするのを忘れないようにしてください…!!パッチを当てないと、既読部分なのに既読スキップできない時があったり、トロフィー反映されないことがあったりしてやや不便です。逆に言えばやや不便というだけなので、パッチを当てなくなくても大きな支障はないとも言えますが。


既存部分の感想についてはPC版プレイ時の感想記事で。→ 剣が君 フルコンプ 感想

それでは以下、Vita版での追加要素部分の感想です。主に追加後日談について。がっつりネタバレしているのでご注意ください…!!



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九十九丸(つづらまる) CV.小野友樹

●奇魂後日談
剣が君の全ての結末の中で一番追加後日談見るのが怖かったエンドです…。
本編では、一応九十九丸も香夜ちゃんも生きたままだけどメリーバッドエンドっぽい終わり方で、「この続きが描かれたら完全なバッドエンドになりそうで怖い…。いやでもこの雰囲気のままメリーバッドエンドっぽく終わる可能性も…!」とメリーバッドエンドっぽいまま終わってほしいと一筋の望みを懸けつつ、でも最悪の結末も覚悟してプレイしました…。
それはもう見事に打ち砕かれましたね…!!個人的には想定していた最悪の結末の上をいかれた感。公式さんさすが凄いわ…。シナリオのクオリティ高い分精神的ダメージも大きく…。これ見てから数か月経ちましたが、未だにトラウマです…。でも嫌いなお話というわけではないのがまた厄介ですね…!確かに最終的にはそうなっちゃうよなあ…と凄く納得はできるし…。

追加後日談の最初の方の病みっぷり全開なマレビト丸はヒステリーっぽい感じで正直凄く苦手でした。香夜ちゃんもやんわり拒絶してる感あったし…。奇魂本編でのマレビト丸×香夜ちゃんは、香夜ちゃんが違和感や不安感を抱きながらも受け入れている感じもしたのでだんだん好きになれたんですが…。追加後日談ではマレビトの侵食が進み過ぎたせいか、本編の結末でのマレビト丸とは別物になっていた印象です…。
荒魂本編でも九十九丸は旅に出ましたが、荒魂後日談では約束通り次の年の桜の咲く季節に帰ってきます。でも奇魂後日談で九十九丸が帰ってきたのは数年後です。確かに奇魂エンドではいつ帰ってくるという約束はしてなかったけど…。荒魂では旅に出ている間もハヤトを介して文通で連絡取り合ってましたが、奇魂ではそれもなかったんだろうなあ…というか奇魂ではハヤトどこいった。

あと、料理茶屋での九十九丸に関する悪い噂話…!!だからそういうの苦手なんだってば…!!
そしてそんなマレビト丸状態のまま鈴懸と会って交戦状態に入ったので「いやああ鈴懸ちゃん逃げてー!!」と思っていたら、少し苦戦しつつも鈴懸ちゃん優勢で終わりましたさすが鈴懸さん!!強い!!マレビト丸の調子もあんまり良くなかったのかも…?
Vitaの限定版ジャケイラストの九十九丸VS鈴懸はここの場面っぽいですね。画集のラフ画のもそうなのかな…?だとしたらPC版の時点でこの辺りの展開の構想はできていたってことかな…。

最終的にどうにかいつもの九十九丸に戻って、でもこれ以上生きていたらまたマレビトに意識を支配されて香夜ちゃんを殺してしまう(実際に殺しかけて、香夜ちゃんもそれを受け入れようとしていた)からと自害。そして「最後に無礼を許してくれ」と言いながら香夜ちゃんに口付け。この一連の流れが辛過ぎるけれど美しいなとも感じてしまいました…。最後にマレビトではなく本来の九十九丸に戻ってくれたのが救いでもあり辛くもあり…。スチルも血まみれなんですけど凄く綺麗で…。

本編までだと、九十九丸ルートだけは唯一死別エンドがなかったので、それが追加後日談で覆されたということに関しても個人的にはショックでした…。でもあの後香夜ちゃんが前向きに生きていけるとも思えないので後を追った可能性もあるのかな…。
せっかく九十九丸が命を懸けて守ったのだから、香夜ちゃんにはなんとか頑張って生きていってほしいとも思うし…難しい…!!この続きが凄く気になります。

●荒魂後日談
これは、続きが描かれたら大団円に近い感じになるだろうという安心感と、ほんの少しの不安感を抱いていました。
途中雲行きが怪しくなりつつもちゃんと約束通り、次の年の桜の咲いてる季節に無事再会!!王道展開でハッピーエンドです!良かった!!ただ、荒魂エンドだと、幸魂エンドのように完全にマレビトと分離したわけではなく、あくまでもお経を体に刻んでマレビトの力を抑え込んでいるだけ。それが今後問題になる可能性もあるかもしれない。またマレビトに浸食される可能性とか、今後も15歳の体のまま成長しない可能性とか…。
でも、とりあえずちゃんと桜の木の下で再会できていて幸せいっぱいで良かったです!!本当に良かった!!一気に大人丸に成長していなかったのも個人的には嬉しいです。
思ったより簡潔にまとまっていたので、もっとたっぷり描いてくれてもよかったのになあとは思いました。せっかく2人とも生きていて幸せな雰囲気の剣ルートなのだから、改めて九十九丸が剣取り御前試合に出場して一番刀になってほしいな…!!激しく続きを期待しています!!

●和魂後日談
これは本編でいくところまでいっちゃった感じなのでもう何も怖くない。
香夜ちゃんだけ現世に戻る可能性もなくはないけどたぶん大丈夫だろうと思っていたので、途中ちょっとひやっとしながらも思っていた通りの展開で安心しました。君ルートでは卯子酉神社での縁結び成功しているし、2人が離れ離れになることはないのでしょう。
個人的にはこういうメリーバッドエンドありです!好きです!この結末のおかげでメリバ耐性ついたと言っても過言ではない。
2人一緒に墜ちていく感じがたまらない…。完全にマレビトに乗っ取られたわけではなくて、マレビトと九十九丸が上手い具合に混ざり合っているような感じだからこそ好きです。九十九丸が完全にマレビトに乗っ取られていたら、香夜ちゃんはこんな風に受け入れたりはしないはずですたぶん。それに常夜で2人きりですしね。歪んでるかもしれないけど2人とも幸せそうだからいいんだ…。2人ともお互いに、そして常夜に魅入られてしまったんだなあ…。

●幸魂後日談
本編が大団円で終わった幸魂。これは一番安心して見れました!
本編のエピローグでは何年か経ってて既に夫婦になってましたが、追加後日談はそれより前の時間軸。遠野から帰ってきてから約1年後の春。満開の桜の木の下で、みんなに見守られながら九十九丸が香夜ちゃんに求婚するお話。
本来の二十歳の体を取り戻した九十九丸にみんなが驚いてて、そうそうこれが見たかったんだ…!!鈴懸は御前試合の時に一度見てるけど、「見覚えあるような…?」という程度ではっきりとは覚えてなかったようで。
大人丸の新しい立ち絵も結構あって凄い!移植で立ち絵追加とか…!大人丸のへああ顔→( ´ △ ` ) も見れて満足です!体が成長しても中身そのまんまなの可愛過ぎ…!!ずっと見ていたい!!
個人的には、遠野から江戸へ帰る途中とか、帰ってきた直後に香夜ちゃんのお父さんや田一&お松ちゃんに会ってるお話とかも見てみたかった…!

●まとめ
やっぱり九十九丸はメインヒーローだなあと改めて思いました!!ほんと一人だけ抱えてる物の種類やら問題やらが異質というか。香夜ちゃんとの関わり方もずるいですし…!!(笑)やっぱり香夜ちゃんには九十九丸が一番しっくりくる。もちろんみんなそれぞれ合ってるんですが。
つづかよちゃんの一生を見守りたいです!年老いても可愛い夫婦なんだろうなあ。

九十九丸専用の「お嬢さん」呼びは、PC版時に主人公のデフォルト名呼び機能がなかったからなんだと私は思ってますが、Vita版ではデフォ名呼び機能実装!!たぶん九十九丸は攻略キャラの中で一番「香夜」呼び少ないんじゃないかなと思いますが、だからこそデフォ名呼びが生きてくるというか!
君ルートで初めて九十九丸が「香夜」と呼ぶ場面。PC版プレイ時に、「なんで剣君はデフォ名呼びないの…!?!?ここ聴きたい…!!」と何度も思った場面です。Vita版では聴くことができて感無量です…。これをずっと待っていた…。
九十九丸の初めての香夜呼びは君ルートでのこの場面で堪能して頂きたいのと、本編は九十九丸の荒魂エンド締めがおすすめなので、個人的に九十九丸ルート本編は和魂最初で荒魂最後が良いかなと思います。

幸魂は、後日談のおかげもあってさらに好きになりました。幸魂後日談はさすがメインヒーローな感じでしたね!!攻略キャラ全員集合!追加後日談はこの九十九丸幸魂後日談最後にするのがおすすめ。本編はタイトル回収のある荒魂を最後にする方がいいかなやっぱり。幸魂最後でも良いけれど。
奇魂と荒魂は本編の結末の方が好きかなあ。特に奇魂は…うん…。和魂は後日談でもメリバ突っ走ってくれて好きです。荒魂後日談は、良かったんですけどやっぱり物足りない感は否めないかなと。途中もその後も、もっとお話膨らめられそうだったので。これは本当にその後のお話描いていただきたい…!!やっぱり九十九丸が一番刀になるところまで見たいです…!!
というわけで、本編までだと荒魂が一番好きで、追加後日談は幸魂が一番好きで、本編と追加後日談合わせてだと荒魂と幸魂どっちか選べない…!
本来の九十九丸かマレビト丸か、15歳の身体か20歳の身体かでバランス良く結末が分岐していますね。

あと、実彰さんルートでもいえることですが、田一×お松ちゃんの進展も期待していたのに特に追加描写なくて、それに関しては残念…。おまけのサブキャラの人物紹介で「異性に想いを告げる」の項目があったので、その台詞を田一とお松ちゃんがお互いに向けて言っているのだと妄想することは可能ですがそれくらいかな…。
まあ香夜ちゃん主人公の乙女ゲームなのでサブキャラ同士の恋愛描写は期待することではないかもしれませんけども。でも鼓様×七重さんはサブキャラだけど公式カプですし…!田一×お松ちゃんの進展は今後の剣君展開に期待します(笑)




螢(けい) CV.KENN

●奇魂後日談
螢が剣取り御前試合で一番刀になり、望みであった鬼族に対する刀狩り令廃止が叶い、香夜ちゃんと婚約もして大団円だった本編。後日談で突き落とされたら怖いなあとも思ってましたが、杞憂に終わってよかったです。でも相変わらずじれったかった…!相変わらず忙し過ぎて祝言挙げてないし、忙しい上に別々に暮らしたままだからなかなか会えてないという…。
鈴懸から「螢と香夜は、いつ所帯を持つの?祝言はいつ?」という言葉が出てきてビックリしましたw
確かに鈴懸の言うように、忙しくても夫婦になることはできるよなあと思いましたが、忙し過ぎて住む所見つける等、準備がなかなか進まないから、と。自分のことだから迷惑かけるわけにはいかないということで香夜ちゃんや香夜ちゃんのお父さんに頼むこともせず。責任感強くて男としての意地とかプライドも強くて凄く螢らしい。
あと、香夜ちゃんと会う約束してたけどとある事情で遅れてしまったというのに、その事情に関わってた人たちのことは全く責めずに「自分が遅れたのは自分の責任だ」と思う螢が凄くかっこいい。多少は責めてもおかしくないのになあ。螢のこういうところ、とても尊敬します。
でもやっぱり、いつまでも待たせるよりは多少迷惑かけてでも早く準備を進めた方がよかったんじゃないかなあ。変なプライドは捨てよう!螢!螢は大体はこういう男の意地を貫き通そうとし過ぎるのが原因でこじれること多い気がします。良い方向に向かうことももちろんあるけども。
「言ってくれればよかったのに……そしたら喧嘩なんてしないで済んだよ」
香夜ちゃん正論過ぎる。というわけでこの後ようやく夫婦かな!その後の様子も見たいです。

●荒魂後日談
螢が理不尽な死に方をしてしまった本編。それでも、鬼族に対する刀狩り令廃止という螢の望みは叶えられたはずだった。あれから一年後。実際は螢があの直後に殺されてしまったため、その件は保留になっていました…。そして螢が授かった天下五剣の一つである童子切は、螢の死の直前に香夜ちゃんが預かったまま。
螢ルートの後日談だけど縁が香夜ちゃんに会いに来たのでちょっと不思議な感じ。童子切の件を話しに来たんですよね…。お互いにいろいろ察してて複雑な感じでしたが、ここの縁と香夜ちゃんのやり取り好きです。
螢の形見ともいえるその童子切を幕府へ返しに行って、鬼族の帯刀を許可してもらう。その前に香夜ちゃんなりの葛藤も描かれていて、でもそれでも螢の望みを叶えたいと行動を起こした香夜ちゃん良かったです。家光様も本当に良い方でますます好感度上がりました。
香夜ちゃん自身が人と鬼族とが和を結ぶ世を願ったのではない。香夜ちゃんとしては、好きな人である螢の望みが叶ってほしい、夢を叶えて一緒に喜びたかったという、女の子として普通の願いなんですよね。好きな人の夢を応援する一人の女の子。理不尽で辛い結末だけど一番現実的で自然な展開な気もして、個人的には結構好きだなあと改めて思いました。
そして螢のキャラソンの歌詞が幸魂の皮被った荒魂な感じの歌詞でもう…。

●和魂後日談
なんやかんやで香夜ちゃんのお父さんにも認められてたっぽいし続きが描かれれば大団円になりそうと思ってましたが…。追加後日談はまだ逃避行中の道中だったからというのもあって結構辛い展開でした…。螢は二重にはちまち巻くくらいしてきちんと角かくしておいた方が良かったんじゃないかな!?あんな羽織一枚じゃああなるよねえという…。噂の広まり具合も半端なくて心折れそう…。一緒にいる香夜ちゃんにまで迷惑かかってしまってましたが、それでも香夜ちゃんと別れることはできない螢。個人的には別れなくてほっとしました。君ルートですしね!これが剣ルートだったら別れていた可能性あったかもしれない…けどやっぱり螢は手放さないかなあたぶん。そんな気がします。
吉備国に無事に辿り着いたらちゃんと幸せになれるといいけどどうなるんだろう…。少なくとも道中はずっとこういう状態のままでしょうねえ辛い…。

●幸魂後日談
螢の出身地である吉備国、鬼ノ城で祝言を挙げた本編。本編の結末と後日談で香夜ちゃんの衣装が微妙に違ってました。本編結末の時は祝言中だったから花嫁衣装ですよね。
幸魂後日談は終始何の問題も起こらず平和で幸せいっぱいなんだろうなと思っていたら、途中ひやっとする展開もあり。鬼族と人間とがわかり合うためにまずは俺たちが幸せにならないといけない、という結論に達した幸魂エンドですが、やはりまだ完全にわかり合うことはできていないということを突き付けられました。「当たり前のことを覆そうとするヤツがいれば警戒されるのは仕方ないこと」というのはいつの時代にもどんな場所にも言えることだよなあと思いました…。
そして香夜ちゃん凄く肝が据わっててかっこよくて惚れ直しました…!!もちろん螢もかっこよかった!「剣は、誰かを殺めるためにあるわけじゃない。自分の誇りを貫くためにあるんだ」
「諍いが起こるのは、人だから、鬼だからじゃない。互いがすれ違うからだ」
「ただ悲しんで人のせいにするのは簡単だ。オレは、簡単なやり方は選ばない。どんなに難しくたって、みんなが笑って暮らせるほうを選ぶ」
というのがとても螢らしい。そんな螢だから、人間に里を襲われて両親や仲間を失っても、人間に復讐しようなんて思わなかったんですよね。いろいろな意味で左京さんと対比されてる感じがします。
これから少しずつでいいから鬼族と人間が共存できる世になっていったらいいなあ。

●まとめ
本編部分にも追記修正があったため、PC版の時よりは共通ルート中での螢のツンケンイライラっぷりが少し緩和されていた気がします。それでもやっぱり共通ルート中にツンケンイライラしている螢は未だに苦手気味かな…。螢がツンケンイライラしている理由はわかるんですけど、わかっていてもやっぱりカルシウム取って!と言いたくなる(笑)
共通ルート中でも、螢の好感度が上がる選択肢を選べば結構照れてくれます可愛い。でもそうでない選択肢だとほとんど照れてくれないので結構印象変わるかも。

螢とは共通ルート終盤でせっかく良い感じになってきたのに、個別ルート前半はガチで喧嘩しちゃうんですよね…。この辺も未だに苦手気味です…。香夜ちゃんがこんな風に怒るのはかなり珍しいので新鮮で良かったし微笑ましい感じの喧嘩だったら好きですが、こういうすれ違いな喧嘩は辛い…。
螢は面倒見よくて男前で筋が通っていてかっこいいんですけど、ぶっきらぼうで意地っ張りで、あと特殊な事情抱えてますからねえ…。でも、どんな事情があっても自分が悪い時はすぐに謝ろうね…!大天使鈴懸さんや九十九丸が天使過ぎて眩しい。

個人的には、自ルートでの螢よりも他ルートで面倒見の良い兄貴っぷり発揮してる螢の方が好きかもしれないです。縁ルートとか左京さんルートとか。
あと、偽花嫁行列の護衛に志願した理由も面倒見良過ぎてかっこいいんですよね…!あれは里ちゃんに惚れられるのも当然だわ…。
個人的には螢×香夜ちゃんはもちろん、螢×里ちゃんも螢×呉葉ちゃんも好きなので螢主人公のギャルゲーやってみたいとか思ってしまい…(※呉葉ちゃんにはちゃんと恋人います)。
でも螢は明らかに香夜ちゃんにだけ態度違うので、他の女の子を好きになる可能性はかなり低そうだなあとも思いました。というか乙女ゲー作品なのでそういうのはそもそもありえないんですが(笑)
でも里ちゃんや呉葉ちゃんに対して面倒見良くて普通に優しい螢ほんと良かったんですよ…!あれはずるい…!

螢は、PC版の時はハッピーエンド3つ(もしくはハッピーエンド2つノーマルエンド1つ)バッドエンド1つな印象だったんですが、Vita版での追加後日談見たらハッピーエンド2つバッドエンド2つな印象に。いやでも和魂後日談はなんと言い表したらいいのか難しいな…。きっと別れることはないと思うけれど前途多難というか…。人間と鬼族の共存の難しさが顕著に表れている展開でしたね…。




黒羽 実彰(くろば さねあき) CV.前野智昭

●奇魂後日談
実彰さんが神降ろしで常夜への入り口を閉じ、実彰さん自身も常夜へ飲み込まれて終わった本編。香夜ちゃんは、実彰さんは常夜で生きていていつか現世に戻って来てくれると信じ続けて終わったので、「もしかしたら追加後日談で戻ってくるのかも…?もし戻ってこなくてもこれ以上落とされることはないだろう」と思ってました。
実彰さんは戻ってきませんでしたが、私は結構好みな感じでした。香夜ちゃんにハバキちゃんが見えるようになってて話してる!!この2人が会話してるの見たかったのでありがとうございます!!
本編の結末見た時は、香夜ちゃんは前向きに実彰さんの帰りを待っているようにも思えたんですが、追加後日談だと、いつまでも実彰さんの死を認められずに引きずっていてハバキちゃんに喝を入れられた、という感じの印象でした。
香夜ちゃんが前向きな感じだったら実彰さんの帰りを信じて待っていてもハバキちゃんは喝を入れなかったと思うし、香夜ちゃんは後ろ向きな気持ちで縋っていただけだったのかなあ。ハバキちゃんのおかげで、止まったままだった香夜ちゃんの心が再び動き出したような気がするので私も救われました。

●荒魂後日談
個人的には本編までだと結構好きな結末でした。でもまさか追加後日談でお別れを選択するとは思ってませんでした…!!予想外!!実彰さんも香夜ちゃんも生きてるんですが、香夜ちゃんが自分の側にいることで彼女が危険な目に遭ってしまうと悟った実彰さんが香夜ちゃんと別れることを決意。そしてそんな実彰さんの気持ちを受け入れる香夜ちゃん。スチルも綺麗で切なくて好きです…。でもお別れかあ…。
個人的には本編の結末のままで終わった方が好みでした。追加後日談の結末も嫌いではないというか、クオリティはさすが剣が君なんですがうーん…。実彰さんにはその辺葛藤し続けつつも香夜ちゃんの側に居続ける選択をしてほしかったなあ。でも、どの選択が正しいとはっきり言えない感じがやはり剣が君だなあと改めて思いました。
一応2人とも生きてるので、何らかのきっかけで再び一緒にいることを選ぶ可能性もなくはないかなあとも思いましたが、それだと無限ループになりそうだしないかなやっぱり…。

●和魂後日談
実彰さんが料理茶屋の若旦那って唐突だし正直似合わないとか思っててすみませんでした…!!追加後日談まで見たら違和感軽減されました。でもやっぱり料理茶屋の若旦那は九十九丸の幸魂と被るし、実彰さんにはもっと他に似合いそうなのありそうなのになあとは今でも思ってます。ドラマCDの君の章を聴くと、実彰さん厨房は良いけど接客に関しては微妙な感じみたいでしたし。でも、この和魂後日談だとそうでもない感じだったので慣れの問題もあるのかな…?個人的に実彰さんは植物関連とか道場関係とかの方が似合いそうかなあと思うのでそういうのも見てみたい…!
実彰さんが香夜ちゃんにあーんしてたり、不意打ちに「香夜」と呼び捨てで呼んだりしててずるいです…!実彰さんルートの香夜ちゃんが一番可愛い表情してる気がします。年上の男性に甘える女の子の表情というか。攻略キャラの中で年長者でしっかりしてるからかなー香夜ちゃん可愛い!

●幸魂後日談
本編の結末は、幸せそうではあるけれど逃避行したので背徳感もあるなあという印象でした。
追加後日談はあまりそういう背徳感はなくて、ただひたすらに幸せいっぱいでとても好きです。
もっと人の少ない寂しい所なのかなと思いきやそうでもなく。思っていたより賑やかな印象の場所で良かったです。
「降誕祭」はクリスマスのことですよね。あと、実彰さんは切支丹だけど香夜ちゃんは切支丹に改宗してないんですね。実彰さんも改宗を迫るつもりはないと。
ちなみに、ここでも不意打ちに「香夜」と呼び捨てで呼んだり。普段は「香夜さん」呼びだけどたまに不意打ちで呼び捨てで呼んでるということかな?そういうのが一番ずるい…!(笑)
あと、今のところ香夜ちゃんはお父さんやお松ちゃんと連絡取ってないっぽいですね…?他の誰かに場所を知られる可能性あるからやっぱり今後も連絡しないのかなーと思ったら、実彰さんが「文を書くといい。父上と、お松さんに」と言ってくれました!今どこで暮らしているのかまでは伝えられないかもしれないけど、元気で幸せに暮らしてるということが伝えられれば充分かなと思いました。
というわけで、本編のもやっと感はこの追加後日談でかなり軽減されて良かったです。

●まとめ
PC版でも今回のVita版でも最初に攻略しました実彰さん。本当は内容的に縁ルートからの実彰さんルートという順番の方が良いんだろうなとも思うんですが、剣が君という作品の導入には実彰さんルートが一番適しているんじゃないかなあと個人的には思います。剣ルートと君ルートの振れ幅もそこまで大きくなくて全体的に穏やかだからかな…?他ルートに比べると。

荒魂後日談が本当に予想外でした…!実彰さんの場合、剣の道に進んだら君とは生きられないんだなあとはっきり突き付けられた感じですね…。奇魂後日談で実彰さんが戻ってくることもなさそうですし…。常夜にいる実彰さんの様子とか状況が気になり過ぎる。
PC版プレイ時点では実彰さんルートは個人的に剣ルートの方が好みだったんですが、追加後日談を見たら君ルートもかなり好きになりました。君ルートは決して後ろ向きな選択ではなかったんじゃないかな、と。
実彰さん本人は剣の道に進むことを望んでいないんですよね。元々は生きるために始めたことで実際凄く強いけど、でも実彰さんの性格には合っていなかったのかな、とか。荒魂の実彰さん、後日談も含めて凄く辛そうだったし…。妖怪退治とかだけならまだしも、たとえ幕府からの任務だとしても人を殺すのは辛さが増すだけな気がしてきました…。香夜ちゃんと別れちゃったら心の支えもなくなりそうだしなあ…。どこかで生きていてくれるなら、というのを支えにできるかもしれないけど、やっぱりこんな仕事をしていて側で支えてくれる人がいないのは辛いですよね…。

というわけで、個人的にはVita版で君ルートの印象も剣ルートの印象も結構変わったルートでした。PC版プレイ時に私がきちんと理解できていなかったというのもあるかも。

ちなみに、実彰さんのキャラソンの歌詞に出てくる「りべらりだあて」は、いろいろ調べてみたんですが「りべらりだあで(Liberalidade=寛容)」のことなのかなーと。キリスト教関連の言葉のようです。詳しくはこちら




縁(えにし) CV.置鮎龍太郎

●奇魂後日談
水戸での御前試合辺りからの記憶を失い、「縁」ではなく「松平 信春」になった奇魂本編。つまりは作中で香夜ちゃんと過ごした日々の記憶は全て失われている状態。人格というか性格というか、雰囲気もだいぶ違うんですよね。本編での結末は切なかったです。でもこの追加後日談は、思いの外希望を感じられる結末でした。
記憶は失ったままだけれど、時折過去の記憶が思い浮かぶ こともあるようで、再び香夜ちゃんと少しずつ交流を深めていました。個人的には縁じゃなくて信春様の方が好みだったりします。あくまでも性格とか雰囲気が、ですよ…!
でも「松平 信春」として生きていくのだとしたら、料理茶屋の娘である香夜ちゃんと結ばれるのはやはり難しいですよねえ…。それに、想い人である縁が、共に過ごしてきた日々の記憶を失ったというのは香夜ちゃん相当辛いと思うので、記憶完全に取り戻して「縁」に戻ってほしいとも思うし…。続きが凄く気になります…!!

●荒魂後日談
縁が三日月宗近に認められてお役目を全うして死んでしまった本編。その後香夜ちゃんは江戸城で仕事しています。幕府関係のキャラたちが出て来るの貴重なので良いのですが、香夜ちゃんが縁を失ってしまった辛さを抱えながら生きているのを見るの辛い…。
本編のエピローグで辰影様が香夜ちゃんのこと気にかけてくれている感じだったので、もしかしてちょっとは良い雰囲気になったりするのだろうかと少し期待してしまいましたごめんなさい…辰影様攻略したい。でも剣君は攻略キャラ増やさないでほしいとも思う矛盾。少なくとも香夜ちゃんで攻略できるのはこの6人だけでいいかなと個人的には思ってます。剣が君は、あの偽花嫁行列編あっての個別ルートだと私は思っているので。
まあそれは置いといて、縁ルート荒魂での香夜ちゃんと辰影様の距離感好きです。

●和魂後日談
御用聞きとして働くことにした縁。螢にお世話になりっぱなしだけど意外と良いコンビだし、御用聞きも結構合ってる気がします。このルートの螢やっぱり凄く好きだなー!そして縁が一番生き生きしてるかもしれない結末。凄く楽しそう。
PC版プレイ時はちゃらんぽらんエンドという印象が強かったんですが(笑)、本編の追記修正や追加後日談のおかげでだいぶ印象変わりました。私これ結構好きです。香夜ちゃんとの仲も良好だし明るくて楽しそうな雰囲気で好き。
鋭い洞察力と行動力でしっかり御用聞きの仕事こなしていたり、自分の手柄を他の御用聞きに譲ったりしてて見直しました。でも、仕事しっかりやってるとはいえ、仕事中に何度も香夜ちゃん家に寄ってお酒飲むのはどうかと思うよ…?仕事頑張り過ぎてなかなか香夜ちゃんに会いに行かずに寂しい思いさせるよりはいいのかもしれないけども。
香夜ちゃんのお父さんにも結構気に入られているのが意外でした(笑)

●幸魂後日談
香夜ちゃん家に婿入り(だよね?)して白河に移住し、香夜ちゃん&お父さんは料理茶屋、縁は農作業という結末だった本編。こちらのエンドもかなり生き生きしてます縁。
「俺は、もう命を奪う侍ではなく、命を与える百姓として生きているんだ」という言葉が印象的でした。
このエンドの香夜ちゃんの衣装、本編のスチルだけだと普通に丈の長い着物に見えるんですが、画集見ると短パンみたいになってるんですよね、農作業しやすいように。すっかり良い夫婦になっていて良かったです。
嵐のせいで農作物にかなり被害が出ましたが、家光様の命で縁の様子を見に来た半蔵さんのおかげでなんとかなってよかった。薩摩芋かあなるほど。半蔵さんに伝言を頼んだ辰影様は相変わらずツンデレですね!(笑) そして商人に信春だとバレそうになった時の香夜ちゃんの受け答えが凄くかっこよかった…!!
あ、あとやっぱり縁は幸魂でだけ香夜ちゃんのこと「お前」呼びになってるということでいいんですよね…!?それ以外は「君」呼びで。他ルートも含めて改めて確認したいです。

●まとめ
縁ルートは他ルートに比べて本編部分の追記修正も結構多かったと思います。おかげで君ルートもPC版プレイ時より好きになれましたし、実彰さんルートと同様に君ルートは「逃げ」ではなかったんだなと考えが改まりました。剣の道を捨てるのも縁なりの選択の結果なんですよね。キャラソンの歌詞でもそれが伝わってきて好きです。「ちゃらんぽらんで嫌なことから逃げる駄目な大人」という印象もかなり払拭されたような気がしますたぶん(笑)
PC版プレイ時は君ルートにあまり良い印象がなかったんですが、Vita版でだいぶ君ルートの株が上がりました!どっちの方が好きかと聞かれたら返答に困るくらい。どれも別方向で好きだなあ。
個人的には、奇魂後日談の方向性がちょっと意外でした。ハッピーエンドに向かっている感じのような…?いやでもこの段階だとまだなんともいえないか…?本当に続きが気になる…!!

あと、Vita版のおまけスチルでのコメントで縁が「松平頼房が次男、松平信春」と言っていたので改めて整理してみます。
縁、もとい松平信春と松平辰影は剣君オリジナルキャラですが、2人の父である松平頼房は歴史上の人物。徳川家康の息子で初代水戸藩主です。ちなみに徳川家光は徳川家康の息子である徳川秀忠の子。つまり縁&辰影と家光様は従兄弟同士。剣が君での家光様は、従弟たちを養子にしたわけですね。

ちなみに、縁が本編中に香夜ちゃんに贈ろうとした着物に関しては、2015年8月1日更新の剣が君開発日記にてちゃんと回収されていました!良かった…!!




鷺原 左京(さぎはら さきょう) CV. 保志総一朗

●奇魂後日談
左京さんの死後、懸命に生きていこうとする香夜ちゃんですが、心が折れてしまうところ見るのはやっぱり辛い…。ある日、蛍に導かれるように再びあの池へ向かい左京さんの幻影?を見てからは、やっぱり左京さんを忘れられなくて毎晩その池へ通うように。そんな香夜ちゃんを心配して親身になってくれる鈴懸が癒しです縋りつきたくなる…!
香夜ちゃんが後追い自殺しそうな雰囲気になってハラハラしましたがそうならなくてよかった…。香夜ちゃんが蛍に導かれて左京さんの魂と邂逅するのも神秘的で切なくて良かったです。
そういえば、本編で死別エンドだった結末の追加後日談で、死んだはずのキャラの魂と生きている香夜ちゃんの邂逅からの改めて離別という展開は左京さんと鈴懸だけでしたね。左京さんは蛍丸のおかげで鈴懸は鈴懸だからか。
最後、香夜ちゃんの家に左京さん以外の攻略キャラ全員集合してたのも良かった!心配した鈴懸がみんなに声かけてくれたんだろうなあほんと良い子だ…。

●荒魂後日談
現世で普通に香夜ちゃんと幸せに暮らしてる描写から始まりました。ああこれ左京さんが地獄で見てる夢なんだろうなあとすぐに察したので、ここから突き落とされるの怖いなあと進めるの怖かったです…。でも本編の時点でもういくところまでいっちゃってますからね!思ってたより大丈夫でした。一緒に地獄に落ちたのに引き離される可能性も…?と思っていたので、そうならなくて良かった…。左京さんと香夜ちゃんが地獄で業火に焼かれつつも一緒にいられて幸せという表情していて、辛いけど安心もしました…。
剣ルートなのに、BGM「終幕、君」(通常は本編の君ルート終盤で流れるBGM)が流れた場面があったのが印象的でした…。君ルートの幸せな場面にも合うし、常夜や地獄関連の切ない場面にも合う不思議な曲だなあと改めて思いました。

●和魂後日談
ちゃんと参勤交代あるのかー!!そして子供ー!!千早くん!!いろいろ驚きました!香夜ちゃんとの子供が登場したのは左京さんの和魂後日談だけ!
改めて参勤交代について調べてみたところ、一年おきに江戸と自領を行き来しなければならなくて、江戸を離れる場合でも正室と世継ぎは江戸に常住しなければならない、とのこと。せっかく結ばれて子供も産まれたのにちょっとシビアだなあとも思いましたが、そこまでちゃんと時代背景反映させているのも凄い。それに幸せいっぱいな様子だったから良いかな!!
歴史背景に当てはめると、左京さんは本当に参勤交代に組み込まれる立場になるのかとかよくわからないですけど、まあ剣君の舞台は架空の国 日の本なので…!(笑) 気にし過ぎなくてもよいかなと。
本編が本物の花嫁行列で終わったのでその花嫁行列中の様子も見たかったけど、左京さんは実家で到着を待ってて不参加だから駄目かなあ。でも気になる。

●幸魂後日談
左京さんやっぱり寺子屋の先生似合い過ぎです!!個人的には和魂よりこっちの方が好み。
山城にある家族の墓前に香夜ちゃんとあいさつに向かったこととか手紙の内容とかも左京さんの語りでちゃんと回収されてました。その辺もたっぷり描いてくれてもよかったのになあ気になる…!!
問題は螢の奇魂後日談ちょっと似てるかも…?少しすれ違いっぽくなっていたのは意外でした。螢の奇魂後日談とは違い、香夜ちゃんが仕事を手伝いに来てくれているので会えてはいますが、正式に求婚はしてないという状態。なので香夜ちゃんは不安になっている。
寺子屋のことで忙しくて察するのが少し遅くなったとはいえ、やっぱり察しの良い左京さん。恥ずかしがってる香夜ちゃん凄く可愛い!
左京さん、さりげなく最後に一度だけ香夜と呼び捨てで呼んでたのずるいですね…!!

●まとめ
PC版プレイ時は、序章の時点で左京さん怖過ぎて一番苦手でした懐かしい(笑) 左京さんルートクリア後には苦手意識もなくなり、好きになってました。左京さん苦手な人は早めに左京さん個別ルートをやりましょう!!

改めて左京さんは君ルートと剣ルートの雰囲気の落差が凄まじいなあと思いました…。天と地の差というか…。本当、天国か地獄かしかない…。でもどの結末もそれぞれ好きです。

剣ルートに関しては結末や後日談よりも、本編途中辺りの展開が一番辛い…。リジェらしさが色濃く出ている部分かなと。でも本人が素で狂っているのではなく、妖刀に憑りつかれて、というのが救い…いや逆にその方が辛いのかな…。
妖刀に憑りつかれてしまうほどの精神状態だったとはいえ、左京さん自身はむやみに人殺しする人じゃない。まあ鬼族には容赦ないですが…。でも剣ルートでの大量殺人は妖刀に憑りつかれたことによるものなのに、それでも地獄に落とされてしまうという…。
左京さんが剣ルートの心境のまま、もし妖刀に出会わなかったらどうなっていたのか気になります。それでもあの心境のままだったら救いはないのかなあ…。

剣ルートが壮絶な分、君ルートは幸せいっぱいでしたね!!君ルートなのに正攻法で仇討ちを達成できるし、君ルートなので香夜ちゃんともきちんと結ばれて幸せになれるという大団円っぷり。幸魂でも和魂でも。

ここまではっきりと君ルートと剣ルートで明暗が分かれているのは左京さんルートだけですね。実彰さんルートは終盤まで剣ルートと君ルートでそこまで大きな落差ないし、他は剣ルートでも荒魂か奇魂のどちらかは大団円寄りだったり希望を感じる結末だったりなので。あと、君ルートなのにほの暗かったりメリバっぽい結末だったりなキャラもいるし…。




鈴懸(すずかけ) CV.逢坂良太

●奇魂後日談
鈴懸が妖怪たちを庇って死んでしまった本編。悲しみに暮れる香夜ちゃん見てるのほんと辛い…。
縁が鈴懸の着物を持って来てくれたけど、縁の指示で妖怪たちに射たはずの矢を鈴懸が受けたから死んじゃったんですよね鈴懸…。香夜ちゃんはそんな縁を責めることなく普通に接していたし、縁も香夜ちゃんのこと気遣いながらもいつも通りだったのが救いかな…。
(傍にいられなくなるぐらいなら、あなたのまっすぐな心を捨てて欲しかった。……そんなことまで思ってしまう)という香夜ちゃんが好きです。螢の荒魂での香夜ちゃんを思い起こしました。好きな人があんな形で死んでしまったら普通そう思うよね…。変に聖人君主じゃない感じが人間らしくて共感できて好きです。悪い方向に自分勝手なのはまた別だけど、こういう方向性の自分本位な考え方をきちんと表現してくれるの良いですね。
その後の展開がとても鈴懸ルートらしかったです。高尾山の奇跡で鈴懸と再び出会えてきちんと想いを伝え合い、改めてきちんとお別れ。辛いけど良かった…。さすが鈴懸さん大天使だった…。スチルも凄く綺麗で神秘的だったのが印象的です。本編が壮絶な終わり方だったので、この後日談でかなり救われました。

●荒魂後日談
本編だとそこまで切ない印象なかったんですが、追加後日談では切なさ増してました。将軍の懐刀になった鈴懸と料理茶屋の娘である香夜ちゃんはなかなか会うことができません。鈴懸が定期的に夜こっそりと城を抜け出しては香夜ちゃんに会いに行ってはいますが…。
女性を城へ上げるということは家光様の側室にするということになってしまう(もちろん側室ではなく城勤めする女性もいるけども)し、鈴懸だけ特別扱いするわけにもいかないため、香夜ちゃんを城に上げることは難しいようなんですが、それでもお互い一番に想い続ける。この辺りの設定もしっかりしててシビアだなあ…。実彰さんの荒魂後日談のように別れなくて安心しましたが切ないですね…。鈴懸なら大丈夫だろうなという安心感もあるけども。
家光様が、お茶目だけど締めるところはきっちり締めてくる感じなのも相変わらずで好きです。状況は今のところ変わってないけど、上手い具合にいろいろ取り計らってくれてます。
最終的にはきちんと結ばれてほしいなあと思いますがどうかな…。続き気になる…!!

●和魂後日談
本編は、最終的には明るく終わりましたが高尾山に逃避行エンドという感じだったので、本編の結末は個人的にはあんまり良い印象はありませんでした。
後日談では、高尾山で平和で幸せに暮らしていた中、ついに徳川の侍たちが長七郎様を探しに高尾山へやって来るという展開でハラハラして不安にもなりましたが、侍たちを追い返す作戦の場面は予想外に明るめで面白かったです。高尾山最強説。
ハラハラする展開もあったけれど、幸せそうだし大丈夫そうだなと思い好きになれました。
本当にいつか、人と妖怪が一緒に暮らせるようになって、香夜ちゃんのお父さんともまた一緒に暮らせるようになるかもしれない。鈴懸なら本当に実現できてしまいそうだなあと思いました。

●幸魂後日談
江戸で医者として生きていくと決めた鈴懸。鈴懸ルートは後日談まで含めると幸魂が一番好きかな。お医者さん良いですよね!!心身共に癒してくれる鈴懸さんの診療所に通いたい!鈴懸が患者さんたちに「先生」って呼ばれているのも良いなあ。
でもまだ結婚していなかったのはちょっと意外でした。鈴懸が「僕は、早く君がお嫁さんになってくれたらいいなあって思ってるよ」とは言っていましたが。
流行り病のくだりはお手伝いしてる香夜ちゃんも感染してしまってハラハラしましたが、なんとか大丈夫でよかった。鈴懸が必死で特効薬を作り、でもまだ作ったばかりで誰も飲んだことがない薬だから本当にこれで治るのかどうかわからない。治るどころか悪化してしまう可能性だってある。それでも躊躇わずにその薬を飲んだ香夜ちゃんかっこいい…!鈴懸のことを信じているからこその行動ですよね。結果はもちろん成功!
一番大切な人である香夜ちゃんを失ってしまうかもしれないという鈴懸の不安さも丁寧に描かれていて良かったです。鈴懸ルートの後日談はどの後日談も起承転結がはっきりしているので、ハラハラしつつも鈴懸の安心安定感を改めて実感しました。

●まとめ
Vita版ではさらに大天使になってました鈴懸さん。他ルートでも鈴懸のおかげで救われた場面多数。可愛くて凄く強くて優しくて医術にも長けているって最強過ぎます。
追加後日談は、どれも起承転結がはっきりしていて面白かったです。鈴懸らしい感じ。剣ルートでも暗くなり過ぎない感じで良かった。

他の方の感想を読んでいてなるほどと思ったのは、鈴懸が最後の方まで妖怪側であるか人間側であるか分岐していなかった、ということ。
いやもちろん鈴懸はちゃんと人間なんですけど、考え方が、というか。
鈴懸は、赤ん坊の頃に高尾山に捨てられた頃からずっと、高尾山で妖怪に育てられてきた子です。つまり鈴懸は「山育ちで常識に疎い人間」、ではなくて、そもそも「常識も考え方も妖怪」なんですね。だから最初から鈴懸を「人間」という枠に当てはめて見ちゃ駄目だったんだなと。
カルラたちにある程度人間の常識等は教えてもらっていたかもしれませんけど、でもカルラたちは妖怪。マダラとハチモクだって、鈴懸がルート序盤で江戸城に強引に乗り込んだ時に止めるどころか協力していましたよね。やっぱり、妖怪の考える常識と人間社会での常識は違う。
というわけで、「人間だけど、育ってきた環境は妖怪である」、ということをきちんと念頭に置いておかないといけません。
そう考えると、良い子ではあるけれど常識を逸脱することがあった鈴懸の言動にも納得できます。正直「いやいやそれはよく考えなくてもわかるだろう」と思った場面もいくつかあったのですが、ようやくきちんと理解できた気がします。理解していたようで本当はきちんと理解できてなかったんじゃないかなあと思い知りました。
最終的に、剣ルートか君ルートか、妖怪側か人間側かで結末が4つに分岐しているんですね。こうしてまとめてみると、本当にバランスが良い分岐の仕方してます。

鈴懸は半分妖怪で半分人間という設定でも良かったんじゃないかなと思いましたが、たぶん半妖だと天下五剣に選ばれなさそうだし、その他諸々も結構変わりそうな。というか剣が君の世界は半妖っているのかな…?
例え半分だとしても妖怪の血が流れてる設定だった場合は螢ルートの展開と結構被ってきそうだし、やっぱり鈴懸は「妖怪に育てられた人間」というのが重要だったんじゃないかなと思いました。
あと、Vitaでの追加コメントで、鈴懸が前髪で右目隠れてる時があることに関しての理由も判明してました。右目に浮かび上がる神降ろしの紋を隠すため?のようでカルラに隠すよう言われたから、とのこと。



<全体まとめ>
各キャラ4つずつ結末があった本編。九十九丸ルート以外は本編で死別エンドが一つずつあったわけですが、Vita版ではその死別エンドも含めたすべての結末の後日談が追加されるという素晴らしさ…!!それぞれちゃんとスチルもあります!!死別エンドにも後日談追加されるなんて、少なくとも私は初めて見ました。
剣が君という作品は、本当にどの結末も大事に扱っているというか、改めて「剣が君の結末にはグッドエンドやバッドエンドという概念はない。それを幸せと取るか悲しみと取るかは貴女次第」 なんだなと強く思いました。

基本的に、本編で幸せに終わったエンドに関しては心配しなくて大丈夫です!追加後日談でもちゃんと幸せなので。
中には追加後日談で予想外に、あるいは予想以上に突き落とされたのもありましたが、それもまた剣が君らしいなあと思いました。
私は、本編が死別で終わった結末ではその後香夜ちゃん後追い自殺しないでほしいと思い、2人とも生きたまま終わった結末・2人一緒に死んだ結末ではその後もずっと2人一緒にいてほしいと思っていたんだなあと改めて感じました。なので、それが破られた追加後日談に関してはかなりダメージ大きかったです…。九十九丸の奇魂後日談と実彰さんの荒魂後日談ね…。
クオリティは高いんですよ!というかクオリティ高くて展開に納得できてしまうからこそ、辛い展開がより辛くなるというか…。さすが剣が君です。

ちなみに、好きなキャラ順やカプ順等はPC版の時と変わりませんでした。
でもみんな好きですよ!!特にVita版では縁の株が上がったのが大きい。順位は変わってませんがほんとに!!改めてPC版とVita版見比べて追記修正の部分細かく確認したいです。

その他の追加要素に関しても、PC版の時に「こうすればより良くなるのになあ」と思ったことがほぼ追加されていて、元から素晴らしい作品だったのが物凄く素晴らしい作品になりました!!語彙力なくてすみません…!!でも本当に素晴らしいので!!
特に主人公のデフォルト名呼び機能追加は本当に嬉しかった…!!香夜呼び最高です!!録り直し量多かっただろうなあ…本当にありがとうございます!!
あと、追加後日談のいくつかは完全に攻略キャラ視点だったのも凄く良かったです!!こういうのももっとお願いしたい…けどやり過ぎると乙女ゲーじゃなくてギャルゲー!?ってなっちゃうから加減が難しいですね。
追加部分だけじゃなくて、既存部分にもスチル追加されていたのも本当に有り難い。ちゃんとどれも「ここにスチル欲しかったな」と思った部分でした。(…欲をいえばまだまだスチル欲しい部分ありますが、言い出したらきりないしね!)追加部分の追加スチルも含め、Vita版での追加スチルは差分含めずに計55枚ですよ…!?移植作品とは思えない追加枚数です凄過ぎ…。

ただ、未読部分まで飛ばしてしまう跳躍機能(選択肢スキップ)は改善してほしかったですね…。その注意書きが追加されたのは良かったんですが、機能自体をなんとかしてほしかったです。それとは別に既読スキップもちゃんとあるのでそこまで困らないんですが、せっかく選択肢スキップ機能付いてるのに上手く活用できないのはもったいないなあ。
バグに関しては修正パッチ配信されたけど、発売前にデバッグもっと頑張ってほしかったというのはあります。でも不満点はその2つくらいですね私は。それに不満点よりも満足したことの方が圧倒的に多くて大きいです。
あとは主人公の香夜ちゃんにもボイス付けてくれたらさらに良かったなあとも思いましたが、さすがに台詞量凄いことになりそうですしね。でもやっぱり主人公にもボイス付いてる乙女ゲーム作品は増えていってほしいです…!!

というわけで、大満足な移植作品でした!!この感想まとめてるうちに新展開も発表されて本当に嬉しい…!!それ以降もなんらかの形で続いていってほしいなあと思います剣が君。
剣が君とは別に、剣が君路線な新作も待ってますリジェットさん!!
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