ひとひら 私のリアルは充実しすぎている フルコンプ 感想 忍者ブログ

ひとひら

乙女ゲーム作品中心に雑食。男女カプ大好き。

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私のリアルは充実しすぎている フルコンプ 感想




「私のリアルは充実しすぎている」、通称「わたじゅう」。
 商業用ではなく、同人の乙女ゲームです。現在、公式サイトで無料ダウンロードできます。

ちょっと前から乙女ゲーマーさん達の間で話題になっていて気になっていたので私もやってみたところ、予想以上にクオリティ高くて面白かったです・・・!!
本当にこれ無料でいいの・・・!?むしろお布施させてほしい!!と思うほどでした。
3月にパケ版再々販されるそうなので買うつもりです。

主人公の姉崎希美ちゃんが隠れオタクな乙女ゲーマーなので、共感する部分も多々あったり乙女ゲーネタも多かったりで楽しかったです。 シナリオも良くて意外と深いです。

以下、ネタバレありの感想。私のプレイ順です。

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星名 穂積

希美の憧れの人である星名瑞穂先輩の双子の弟。
先輩寄りの選択肢を選んでいくと穂積くんルートに入ります。
プレイ前に一番気になっていた子です。
外見一番好みだし絶対ツンデレだよね、ケンカップルだよね!という感じで。
この子は他ルートでは出てこないのでちょっと寂しかったですね。


実際にやってみると、ツンデレ好きのツボを押さえまくっていて本当に萌え転げました・・・!
ツンデレケンカップル可愛い!一番王道な乙女ゲールートだったと思います。

家の外では完璧な優等生を演じている希美ですが、穂積くんとのファーストコンタクト最悪でその後の態度にも完全にキレてしまい、誰も見てない所で素の態度で穂積くんにブチ切れてしまいます。
それでも、その後も普通に接してくれる穂積くん。
思いがけずにオタク趣味がバレてしまった後もそれは変わらず。

最初は穂積くんのことが嫌いだった希美ですが、接していくうちに穂積くんの優しさに触れたり、ありのままの自分を受け入れてくれることに安心したりして、だんだんと惹かれていきます。
一方で穂積くんも、ありのままの自分を受け入れてくれている希美に惹かれていきます。

穂積くんも、以前は今の希美のように本当の自分を隠して、優秀な兄のようになろうと必死でした。
でも、幼馴染みの閑音ちゃんが好きになったのは、ありのままの穂積くんではなく、本当の自分を隠して、瑞穂先輩のように振る舞っている穂積くんでした。
それがわかってからは、兄の真似をするのをやめて、ありのままの自分でいることにしたわけです。

なので素の希美に接して、希美の事情を知って、過去の自分と重ねていた部分もあるのではないかなと思いました。
ありのままの自分を受け入れてくれる、好きになってくれる存在。
二人共、本当の自分を隠していた経験があるからこそ、よりそれが重要なことなんだと思います。

萌え転げた場面たくさんあるんですが、雨宿りの一件とクッキー渡すシーンが特に好きです。
ツンデレキャラの照れる場面の破壊力…!この二人は会話のテンポも良くて楽しいです。


瑞穂先輩と閑音ちゃんとのカプも焦れったくて可愛かった…!(個人的に閑音ちゃん凄く好み。)
希美ちゃんと閑音ちゃんのガールズトークも好きです。二人共可愛い!
 
見てる側からしたら結構わかりやすいのに、4人の関係というか想いの行方が、本人達の間で思いこみが激しかったりして、かなりややこしいことに(笑) 面白かったです。
最初は、何で瑞穂先輩は攻略キャラじゃないのかなと思ってましたが、瑞穂先輩には閑音ちゃんがいるからですね。Wデートの様子もっと詳しく・・・!!



倉口 歩

希美のクラスに転校してきた、希美の中学時代のオタク友達。
希美は高校デビューして隠れオタな優等生になったため、未だにオタク全開な歩くんとは皆の前で以前のように接することはできない。でも以前のように語り合いたい気持ちもあり……。
彼は共通ルート中で出てくるので、他ルートにいく度に、呼ばれても聞こえないふりしたり覚えてないふりしたりしなくちゃいけなくて申し訳ないです・・・。


正直そんなに期待してなかったんですが、とても良かったです・・・!!
共感しまくり感情移入しまくりでじわじわきて、最後の方でドバーっとガチ泣きしました・・・。
ハッピーエンドでもノーマルEDでも、後日談SS(ヴァルト戦争の方)でもガチ泣き。

まさか泣くとは思ってなかったので自分でもびっくりしました。
オタク関連のあれこれや隠れオタクの葛藤等が丁寧に掘り下げられているので、共感する部分が多くて感情移入しやすかったからかなと思います。保身に徹して他人とは一線を引いたり壁を作ったり。
私も、ありのままの自分をさらけ出せる人ってかなり限られてくるので、共感する部分多かったです。
一方で、自分は家族にも友達にも比較的恵まれている方なんだなと改めて思ったりもしました。
ちなみに私は、同人関連は母、乙女ゲーム関連は妹から知識を得て現在に至っております(笑)

ハッピーエンドでは希美が自らオタバレし、その後多少は環境が変わったかもですが、中学時代のように馬鹿にされたりすることもなくやっていけていて、学校でも普通にオタクトークできて幸せそうで良かったです。
歩くんは穏やかで優しくて癒し系で、趣味嗜好に関しても話を聞いてくれるだけでなくちゃんと一緒に語り合えて一緒に楽しめるので、希美にとって歩くんルートが一番幸せなんじゃないかな。
……私も、リアルだったら歩くんみたいな人がいいかもと思ったり。

後日談SSの「ヴァルト戦争」で、希美の親友である未歩ちゃんの嗜好が明らかになってちょっと衝撃でしたが、激しい言い争いになったり決裂したりしなくて安心しました。
乙女ゲーム作品でのそういうのって特に嫌悪されがちですし、私自身、そういう方たちの声が異様に大きかったり刺激するような言動が目立ったりすると、いろいろ思うこともありますし。
でも、楽しみ方は人それぞれだとも思っています。

「人と付き合うのに、相手のことを全部理解しなきゃいけないなんてことはない」
「互いの趣味嗜好が完全に一致しなくても、互いの関係性が変わるわけじゃない」
「趣味嗜好が完全に一致しなくても、他に共有できるものはいくらでもある」

二人が自分達なりの結論を出して仲直りした場面でも涙腺崩壊しました…。
歩くんルートでの涙腺崩壊率半端ない。


後日談SSで歩くんと隼くんが楽しそうに一緒にゲームやってるのも可愛かったです。
歩くんと隼くんの相性良いようで微笑ましい。
穂積くんルートでは、隼くんはまだ完全には認めてないっぽいような感じだったので。
まあそんな歩くんルートでも、やっぱり隼くんは不憫でしたが(笑) デフォ惚れキャラの宿命ですね。



姉崎 隼

メインヒーロー。希美の義理の弟で、三年前に希美の父親と隼くんの母親が再婚して家族になったので、最初からお互いに義理の姉弟だとわかっているパターンですね。
メインヒーローということで、公式でも一番最後に攻略するのがおすすめとのことだったので一番最後に攻略。
隼くんルートはノーマルEDが2つとハッピーエンドで計3EDなんですが、私は先にハッピーエンドからやってしまって後からちょっと後悔しました…。ハッピーエンドは一番最後にした方がいいです。


正直、「義理の弟」という属性はハマらないことが多かったので、今回もプレイ前はそこまで期待してなかったんですが、実際にやってみると、隼くんがかなり良いキャラしてて、共通ルート中から気になりまくりでした…!
物心つく前から姉弟として過ごしてきて、個別ルート中で義理の姉弟だと発覚というパターンだったらまた違ったかもしれませんけども。
今の所、そういうパターンだとまだちょっと苦手意識があります。義理の兄妹も同様。

家族ということで他ルートでも出番多めなため、不憫っぷりに拍車がかかっています(笑)
このルート、というか作品全体を通して「隼くん不憫可愛い…!嫉妬可愛い…!!」となってました!
隼くんが出てくる度に萌えていたといっても過言ではないくらい。

そして隼くん、なんやかんやで面倒見良いんですよね。姉の言うことだから逆らえないというより、惚れた弱みというのが強いのかな…?でも元々優しい子ですよね。やや過保護な面もあるような。

そんな不憫可愛い隼くんですが、一番年下なのに一番積極的だったというか、一番色気があってびっくりしました。まさかああいう描写があるとは思ってなかった。
ずっと希美への想いを秘めたまま一つ屋根の下で生活してきていたのと、最近押井くんと希美ちゃんが親しくし過ぎていると感じていて、さらにあんなことがあった後だったので、一気に爆発しちゃったのだと思います。熱に浮かされていたというのもあるのでしょう。


過去回想も長めで、二人が惹かれ合った過程も丁寧でした。

出会ったばかりの頃は、学校で孤立しているオタクな姉とリア充な弟ということで相容れなくて、仲が悪かった二人。お互いにほぼ口をきかないくらい。

そんなある日、隼くんが風邪をひいて寝込んでいる時に希美が看病をし、それがきっかけとなって二人の関係が少しずつ変化していきました。
特に隼くんの気持ちの変化が顕著だったと思います。希美を見る目が変わったというか。

そして、とうとう引きこもりになってしまった希美のことをとても気に掛けて、希美の髪を切って現状を変えてあげようと奮闘します。美容院の息子である友達の家に通いつめて必死に練習。
家族としてとか罪滅ぼしのためとかだけでは、ここまでできないと思うんです。
希美の優しさに触れたあの日から惹かれていったからこそだと思います。

一方で希美も、「隼に迷惑をかけない」ということをかなり意識しているような感じでしたし、外出前の格好も、隼くんが「可愛い」と思うかどうかをいつも気にしていました。
希美は無意識のうちに惹かれていったのでしょう。
「弟だから」という言葉でごまかしてきたような気もします。


特に悶えたのは、キス未遂のシーンと、後日談SSでのキスシーンです…!!
主人公に一番身近なデフォ惚れ不憫キャラがお色気担当(?)って結構珍しいような気がします。
だからこそ余計に破壊力があったのかも。

 
押井くんに関しては、私は「絶対この子腹黒でヤンデレだ…!」とずっと警戒していて、そっちに気を取られ過ぎていたので、希美と押井くんの関係性には作中で明かされるまで気付きませんでした…。
言われてみれば確かに似てるというか面影があるというか。

その事実をしらないままあのノーマルEDにいきつきたかったなあと後悔。
あのノーマルEDでもいろいろ匂わせる感じではあったので、普通に気付いていたかもしれませんけどね。記憶消してもう一回やりたい。


【まとめ】

最愛キャラとか最愛カプとかは、プレイしていくうちにどんどんわからなくなったんですが、現在の心境では、隼≧穂積>歩、という感じで、差はほとんどないくらいどのキャラもカプも好きです。
みんな可愛い!みんな律儀に「ヴァルト様」って呼んでるのがまた面白くて可愛いんですが、希美ちゃんの前でヴァルト様呼び捨てで呼んだりしたらかなり怒られそうですしね!(笑)

シナリオに関してもどのルートも良かったんですが、涙腺崩壊っぷりと共感度は歩くんルートがダントツ。希美ちゃんが一番幸せになれるのも歩くんだろうなと思いました。

萌えに関しては隼くんと穂積くんがかなり接戦な感じです。
二人共ツンデレ属性あるしな~ずるい!(笑) やはり私はツンデレ属性に弱いなと改めて思いました。
不憫っぷりは隼くんがダントツですね。デフォ惚れで一つ屋根の下で暮らしてて、他ルートでも出番結構あるので出てくる度に不憫!不憫可愛い!こういう不憫属性にも弱いです…。好き。
 

システム面もとても良くて、今までやってきた乙女ゲーの中で一番素晴らしかったです。
とてもわかりやすくて操作性抜群。
そして選択肢少なめなのにも関わらず、普通のスキップ機能だけでなく選択肢スキップもあるという親切設計。

そしてそして、シーン回想がチャート式!
私はシーン回想チャート式な作品初めてだったのでびっくり感動しました。すごく便利。
後から見返すために好きなシーンの手前でセーブしておく、という必要がないくらい細かく分かれてました。ED分岐もわかるようになっているので、EDリストの役割も兼ねてますね。

画像鑑賞はもちろん、音楽鑑賞もあり、なんと立ち絵鑑賞までありました。
しかも衣装や表情や髪型等、細かな違いも全部見ることができます。

フルコンプ後に見ることができる、非攻略キャラも含めた男性陣による反省会も面白かったです!
反省会ということで、メタ発言やネタバレ満載。押井くん、歪みないな…w
後日談も充実していて良かった!


というわけでとても楽しかったです!!
こんなに最初から最後まで夢中になって楽しめるクオリティの高い作品ってなかなかないので、かなり貴重です。

楽しいだけじゃなく、萌えるだけではなく、制作側の伝えたいこと・表現したいこともきちんと伝わってきて、いろいろ考えさせられました。
結構直接的というか、ファンタジー要素等がない分とてもリアルで、ストレートに伝わってきたというのもあるのかなと。かなり身近な題材ですし。
こういう作品がもっと増えるといいなあと心から思います。
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乙女ゲーム作品中心にゲーム・アニメ・漫画等について語っています。

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