ひとひら

乙女ゲーム作品中心に雑食。男女カプ大好き。

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SNOW BOUND LAND カイルート感想

カイ（CV:木村良平）

SBLのメインヒーロー。
ゲルダとは家が隣同士の幼馴染。
平和主義者で、心優しく穏やかな性格。
花が大好きで、ゲルダとは花の話題でよく盛り上がります。
ゲルダのことをいつも温かく見守っています。

カイルートでは他ルートのネタバレはありませんが、できればカイは一番最後に攻略した方がいいかなと思います。
攻略キャラの中で唯一原典の「雪の女王」にも登場するキャラクターということもあり、シナリオが一番よくまとまっていてボリュームもあるので。

以下、ネタバレ注意！

カイは、鏡の欠片の影響で性格が冷たくなってしまいます。
普段のカイが優しく穏やかな性格なので、ギャップが激しいです。

原典の童話「雪の女王」は、悪魔の作った鏡の欠片が心臓と目に入って冷たい性格になってしまい雪の女王に攫われたカイを、ゲルダが探しに旅に出るという冒険物語です。

SBLでは、ゲルダとカイを含めた5人に雪の女王の鏡の欠片が入って呪いにかかってしまい、その呪いを解くためにみんなで雪の女王の下へ行く旅に出て、途中の赤の世界の終盤でカイがいなくなってしまいます。
雪の女王の従者に攫われた可能性が高いということで、みんなの呪いを解くためだけではなく、カイを探し出して一緒に村に帰ることも旅の目的になっていきます。

実はカイは、攫われたわけではなく、ゲルダを守るために自ら雪の女王の下へ行くことを選びます。そのことを誰にも告げずに。
そして、雪の女王やイヴァンに対抗できる力を得るために、雪の女王の従者となって魔法を使えるように。

でも、雪の女王の従者になると、だんだんと心が凍りついてしまいます。
カイは必死で抗い続けますが…。

ここまでは共通ルート部分なので、どのルートでも同じです。

他ルートでのカイはその後、まだ心が凍りつく前にゲルダを村に帰すよう説得しに来たり、その後心が凍りついてしまい、ゲルダを無理やり白の世界へ連れて行こうとしたりしてきます。

なので、他ルートではかなり不憫な立ち位置ですね…。
ゲルダと一番付き合いが長い幼馴染でゲルダのことをとても大切に想っていて、ゲルダを守るために雪の女王の従者になったのに、心が凍りついてしまってからはゲルダを傷つけてしまい、ゲルダはいつの間にか他キャラとくっついているという…。

想いが通じ合うのは、クラエスと同じく比較的早めでした。幼馴染組は早いですね！
でもカイの場合は、その後も鏡の欠片の影響で冷たい性格のカイが主格になっていったり、雪の女王の従者になったことで心が凍りついてしまったりでなかなか大変でした。

いつもの優しく穏やかなカイ・鏡の欠片の影響で冷たい性格になってしまったカイ・雪の女王の従者になったことで心が凍りついてしまったカイ、の三種類の人格が現れるので、ちょっと戸惑ってしまうかも。
記憶はちゃんと共有しているようなので、人格が違うというより、性格だけが変わってしまうという感じかな…？

だんだん慣れてくると、冷たい性格のカイがちょっとツンデレっぽく思えてきて可愛いかもと思ったり(笑)
本来の優しさが心のどこかに残っているので、呪いによる冷たい性格のカイの感情とぶつかりあって、カイ自身が戸惑うことも。

カイルートは、雪の女王の描写が一番丁寧なルートだと思います。
どのルートでも思いましたが、雪の女王は、本当は寂しかっただけなのかなと。
本当に感情のない冷たい人というわけではないんですよね。
雪の女王の、あの人間味のある感情が見え隠れすると、嫌いにはなれないんじゃないかな。

カイに入った鏡の欠片がゲルダの涙によって解けてなくなり、雪の女王がかけた心を凍りつける魔法も解け、元の優しいカイに戻る描写は、原典の「雪の女王」にだいぶ近い感じですね。

雪の女王との対峙で、雪の女王に捕まっていた他のみんなも一緒に協力しているところは熱い展開で良かったです！
他ルートだと、他の捕まったキャラ達はほぼ出番がなかったので。
SBLは仲間同士の絆の強さも感じられて好きです。

ED後の後日談も、他のみんなの様子も比較的詳しく丁寧だったり、鍵をそれぞれの世界へ返しに行ったことは、ダイジェストな感じでしたがちゃんと描かれていたり。
さすがメインヒーローのルートだなと思いました。

カイルートの好感度不足のBADエンドスチルにも注目です！